2021年2月20日土曜日

キーボードの選び方

PCの入力デバイスとしてキーボードは欠かせないものです。音声入力の精度が高くなっているので音声入力をメインに使っている人もいるようですが、いまだにキーボードが主流だと思います。1,000円以下で買えるものから3万円以上するものまでありますが、どれも文字を入力するという機能は同じです。当たり前ですが、値段が高いから速くタイピングできるわけではないです。そんな中でキーボードの特徴と選び方を簡単に解説します。

キースイッチの方式

キーボードの筐体の剛性などで多少の打鍵感の違いが出ますが、採用しているキースイッチの方式によって打鍵感がほとんど決まります。

筐体の設計がしっかりしていないキーボードでは良いキースイッチを採用していても、キーを強く叩いたときにカーンという金属音がするものがあります。結構気になる音なのでちゃんとしたメーカーのものを買いましょう。できれば店頭で確認したいところです。

メカニカル

ひとつひとつが独立したキースイッチを採用しています。スプリングの力によってキーが戻ります。
有名なキースイッチのメーカーはドイツのCherryMxです。キースイッチは種類があり、それぞれ違う打鍵感を持っています。キースイッチの軸の色によって打鍵感が違うので軸の色で呼ばれることが多いです。
カチカチしたクリック感がある打鍵感を選べるのはメカニカルだけです。
すべてのキースイッチの中で一番打鍵音がうるさいです。静音モデルもありますが、それでも十分にうるさいので気をつけましょう。

メンブレン

安いデスクトップ用のキーボードに採用されています。生産性に優れているので安いです。静音性が一番高いので、とにかく静かなキーボードが欲しい人におすすめです。打鍵感は基本的にやや重く、一定の抵抗があったあとに急になくなる感じです。キートップのグラつきがありブヨブヨした打鍵感です。

パンタグラフ

ノートPCに採用されているケースが多いので一番多くの人に馴染みのあるキースイッチだと思います。とにかく薄くできるのが特徴です。キーストロークが短いので、打鍵感が軽くペチペチした感じです。キートップの隙間にゴミが溜まりにくく、キーボードがフラットなので掃除がとてもしやすいです。キーボードを持ち運ぶ機会が多い人におすすめです。

静電容量無接点方式

日本の東プレのみが生産していたキースイッチです。最近では中国のNiZというメーカーからも発売されています。実質この2社のキーボードのみでの採用です。私が購入したHHKBも東プレが生産しています。
構造はメンブレンとメカニカルを組み合わせたような構造です。メンブレンのラバードームの中に円錐のバネが入っているだけに見えます。メンブレンと違いそれぞれのラバードームは独立しています。そして、メンブレンのように物理的な接点がありません。

打鍵感と静音性のバランスがよく耐久性が高いです。最高のキーボードを体験したいという人におすすめです。生産しているメーカーが少ないので好みのデザインがなかったり、ワイヤレスのラインナップが少ないのが欠点です。あと値段が高いです。

有線かワイヤレスか?

ワイヤレスのほうがデスク上に余計な線がなくなってスッキリします。デスク上でキーボードを頻繁に動かす場合はワイヤレスが良いです。
複数のデバイスをキーボード1つで切り返しながら使いたい場合はワイヤレスの方が圧倒的に便利です。

デメリットはバッテリー駆動なので、電池を交換したり充電する必要があります。
入力遅延や安定性が有線よりも悪いです。最近の製品でちゃんとしたメーカーの物であれば、ワイヤレスでも入力遅延が感じられるような製品はほとんどないです。
シビアなゲーミング用に使うという場合は有線のほうが安心感があります。プロゲーマーでも最近はワイヤレスを使用している人もいるので、入力遅延や安定性にはほぼ問題がないと言えます。ほとんど遅延は感じられないですが、精神安静上有線のほうが安心です。

最近のワイヤレスのデメリットはほとんどありません。ただしマウスのようにコードがないことによって非常に快適になるわけではないので、デスクトップで使う場合は有線で十分だと思います。

BluetoothかUSB接続か?

ワイヤレスにはBluetoothとUSB接続の2種類の方式があります。
基本的にはUSB接続の方が優秀です。USB接続はBluetoothより安定感があり遅延が少ないです。デメリットは専用のレシーバーをUSBポートに接続する必要があります。USBポートが1つ潰れるので、USBポートが少ないノートPCで使うという場合はBluetoothのほうが良いです。タブレットやスマホで使いたい時もBluetoothで接続することが多いです。
高級なキーボードになるとBluetoothとUSBどちらにも対応していて瞬時に切り替えできる機能を搭載しているものもあります。
安定性や低遅延性能を求める人はUSB、いろいろな端末で使いたい人はBluetoothにするのがおすすめです。

代表的なキーボードメーカー

たくさんのメーカーがキーボードを発売していますが、個人的におすすめなメーカーを2社紹介します。

東プレ

高級なキーボードの代名詞的存在のメーカーです。高耐久と唯一無二の打鍵感を持つ静電容量無接点方式を採用したキーボードを製造しています。
デザインは業務用らしい感じでスタイリッシュではないです。最近のモデルは左上のロゴの辺りの色が違うのが絶妙にダサいです。
現在ワイヤレスモデルのラインナップがありません。ワイヤレスで使いたい人は候補から外れてしまいます。
商品ラインナップが非常に複雑です。ほとんど見分けのつかないキーボードが公式ホームページに並んでいます。
打鍵感にこだわりがある人が選ぶメーカーです。価格が非常に高いので購入するのは勇気が必要です。

東プレのおすすめキーボード

同じような商品ばかりのラインナップが非常に複雑なので、おすすめのモデルは特にありません。
公式ホームページから、カラーと日本語配列か英語配列、APSの有無、キー荷重、スイッチ音から絞り込みができるので自分の用途に合ったものを選びましょう。
あえておすすめをあげるなら、偏荷重のキーボードです。偏荷重は
同じキースイッチを使っているHHKBには偏荷重の設定がないので、選ぶ価値があると思います。

ロジクール

低価格から高価格帯までしっかりとカバーしています。とりあえず迷ったらロジクールを買っておけば間違いないです。
ワイヤレスの安定性が非常に高いです。打鍵感がよくワイヤレス製のキーボードが欲しい場合は最有力候補です。
日本では、英語配列のキーボードを販売していないのが残念です。

ロジクールのおすすめキーボード

K835がオススメです。ワイヤレスではないですが、打鍵感がのよいメカニカルキースイッチを採用していてアルミニウム製の筐体も高級感があります。私が使っているHHKBよりもパッと見た感じでは高級感そうです。キートップは通常のプリントなので少し安っぽさがありますが、価格を考えれば気になりません。メカニカルなので打鍵音がうるさいので静音性を重視する人にはおすすめできませんが、コスパは最高です。よくわからない中華製のキーボードを買うよりもこちらを買ったほうが良いです。

 

ゲーミングキーボードには注意

なぜか光ります。光る=ゲーミングキーボードです。とりあえずゲーミングと名付けて光らせておけば、PCパーツは何でも高く売れるようです。あの東プレでさえも、ただ光る機能を追加しただけのREALFORCEをゲーミングキーボードとして販売したのは少し残念です。逆に言えばそれだけ需要があるということでしょう。私は特に光ることのメリットを感じないので、いらない機能です。

安物のゲーミングキーボードはただ光るだけですが、ちゃんとしたものは入力の遅延が少なかったり、打鍵感が軽くクリック感があるものが採用されていてゲームを快適にプレイできるような設計がされています。

ちゃんとした製品もありますが、ゲーミングだから良いというわけではないです。ただ光るだけのキーボードを買わないように気をつけましょう。

まとめ

入力デバイスなので打鍵感の好みで選びましょう。高いからと言って特に性能が良いわけではないです。ワイヤレスモデルは値段が高いほうが接続の切り替えができたり、性能的に優れていることがあります。

私は静電容量無接点方式が気に入っていますが、メンブレンが最高と感じる人もいると思いますし、メカニカルのカチカチ感も魅力的です。

打鍵感は完全に好みの問題なので、気に入ったものを購入しましょう。初めてちょっといいキーボードを購入しようと思ったらK835がおすすめです。価格と打鍵感のバランスが良いです。

安物で十分と考える人も多いですが、キーボードは長く使えるので良いキーボードを体感して欲しいです。私は良いキーボード使ってしまったので、安物には戻れそうにありません。知らなければ別に不満はなかったような気もするので、悩みどころです。

2021年2月7日日曜日

デスクの上を省スペース化したい HHKB ハッピーハッキングキーボード


コンパクトなキーボードがほしい

フルサイズのキーボードはデカすぎます。テンキーはあると便利ですが、私はそこまで多用しないのでいりません。
独立したファンクションキーはあったほうが便利ですが、なくても平気な気がします。
独立した矢印キーは欲しいです。
打鍵感は良いほうが当然いいです。
なるべくコンパクトにしたいですが、キーサイズが小さいのはNGです。キーサイズが小さいとタイプミスが増えやすいです。慣れれば問題ないのかもしれません。
Mac対応が必要です。Winキーがないほうがデザイン的にカッコいいです。
これらの希望に合いそうなキーボードを探した結果HHKBになりました。
最初にHHKB Lite2 for Macを買いました。独立した矢印キーもあり理想に近いキーボードでした。


メンブレンなので打鍵感はいまひとつでした。メンブレンにしては良いほうですが、キース
イッチの性能差はどうしようもなかったです。これは実は後付の理由で、静電容量無接点方式を知らなければ、こんなもんかと妥協できる範囲内だったと思います。1000円くらいのメンブレンキーボードよりもHHKB Lite2 for Macのほうが、メンブレンにありがちなグニョグニョ感が少なく圧倒的に打鍵感が良かったです。

で結局HHKB Professional2を買うことになりました。独立した矢印キーはなくなりましたが、打鍵感は最高です。この打鍵感を知らなければ、メンブレンやメカニカルでも別段不満はなかった気がします。

HHKBってなに?




HHKBはハッピーハッキングキーボードの略称です。独自のキー配列を持ち静電容量無接点方式のキーを採用しています。独自のキー配列のおかげでとてもコンパクトなので、デスクの上を省スペース化できます。
私はデスクの省スペース化のために買いましたが、本来の設計の意図とは違います。コンパクト化するための配列ではなく、疲労感を減らしてより速くタイピングするための配列のようです。

プログラミングをするわけではないですが、普通に使うぶんには独自のキー配列でも別に問題ないです。独立した矢印キーがないのが地味に不便ですが、慣れれば問題ないと思います。ファンクションキーを多用する人には、独立したファンクションキーがないので不便に感じるかもしれません。

配列は英語配列を選びました。英語配列のメリットは色々あると思いますが、私はエンターキーが横に長いのが気に入っています。わずかな差かもしれませんが、押しやすさが全然違います。あとデザインがカッコいいです。日本語配列とキーボード本体のサイズは同じですが、見た目は小さく見えます。
英語配列か日本語配列のどちらが良いかは議論がありますが、好みの問題です。自分がいいと思う方を使ったほうが満足感が高いです。

東プレREALFORCEとどちらにするか?

静電容量無接点方式という点でキーボードを探すなら東プレREALFORCEかHHKBの2択になります。最近は中華製の静電容量無接点方式のキーボードもありますが、信頼性が不安です。

私はHHKBのコンパクトさに惹かれたので東プレREALFORCEと悩みませんでしたが、一番の比較対象になるでしょう。

キースイッチ

HHKBと東プレREALFORCEはどちらも同じキースイッチを使っています。HHKBが東プレからキースイッチの提供を受けています。なので、打鍵感はほとんど変わらないはずです。私が店頭で試した程度では、全く一緒に感じられました。

ただし、キー荷重が違えば打鍵感はかなり変わります。
HHKBのキー荷重は45gだけなのに対して、東プレREALFORCEの方がキー荷重の選択肢が多いです。標準の45g、軽い30g、重い40g、偏荷重のキー荷重から選ぶことができます。
特に偏荷重のキーボードはかなり魅力的でした。偏荷重というのはキースイッチによって荷重が違います。人差し指で押すキーは重く、小指で押すキースイッチが軽くなる設定です。非常に合理的で東プレREALFORCEにするか一番悩んだポイントです。
軽い打鍵感や重い打鍵感が好みなら、35gや45gが選べる東プレREALFORCEにするべきです。

デザイン

東プレREALFORCEの現行のラインナップの右上のREALFORCEのロゴと周辺の色が違うのが好きになれません。ブラックならあまり目立たないので許容範囲内ですが、残念なポイントです。ケーブルの引き出し方向を3方向に選べるのはメリットです。

HHKBのほうがロゴが目立たなくてシンプルです。入力デバイスとしての機能だけに特化している印象が強くてカッコいいです。ケーブルの引き出し方向は上側の一方向のみです。

キーボード本体のデザインには関係ないですが、HHKBのサイトのデザインがすごく良いのでぜひ見てください。

打鍵感について

静電容量無接点方式の打鍵感は最高だとよく言われますが、実際に使ってみないとよくわかりません。店頭で適用にポチポチ叩いてみたときは、別にそんなに言われているほど良くないじゃんと思いまいした。
店頭で試した程度ではCherryMXの茶軸などのリニアタイプのメカニカルキースイッチとあまり変わらないように感じられました。

ただ実際に購入して使い込んでみるとジワジワと良さがわかってきます。

静電容量方式の打鍵感は最高ですね。これを使ったあとにメンブレンのキーボードを使うとキーがグニョグニョ動く感じがして気持ち悪く感じます。この打鍵感を知らなければメンブレンでも気にならなかったのですが、一度使ってしまったら最後で、もとに戻ることは不可能です。非常に良いものに触れているという感覚が湧いてきます。タイピングというよりもキーを押し込む感覚が楽しい、キーを押し込みたいという衝動に駆られます。

メカニカルとは好みの問題だと思います。メカニカルの打鍵感のほうが好きという人も多いと思います。メカニカルにも色々な打鍵感のキースイッチがあります。そのなかでもクリック感があるメカニカルが最高という気持ちもよく分かります。

どれが優れているということはなく、好みの問題です。メンブレンの打鍵感のほうが好きだという人もいると思います。静電容量無接点方式がメンブレンやメカニカルよりも明確に優れている点は、耐久性です。名前の通り物理的な接点を持たないので、摩耗による故障がほとんどありません。

一般的な使い方では、メカニカルだろうと静電容量方式であろうと摩耗による故障は起こりにくいです。故障が起こる頃にはキーボード本体の見た目がボロボロになっていると思います。その頃には、ほとんどの人は新しいキーボードを買おうかなと思うはずなので、好みの打鍵感と配列を持ったキーボードを選ぶのが良いです。
良いものを長く使いたいという人には、静電容量無接点方式は最高の選択肢になります。


墨という独特のカラーリング

真っ黒ではなく灰色でもなく、まさに名前の通り薄墨を紙に塗ったのようなカラーです。
高級感があるとは言えないですが、落ち着いた色です。真っ黒よりも主張が少なく視界の妨げになりません。打つためだけに特化した道具という印象が強いです。存在を主張せずに目的のために存在している感じが気に入りました。
刻印モデルを選びましたが、刻印はあまり目立ちません。少し離れてみると、無刻印のように見えます。目立ちにくいですが、近くで見て分かりにくいということはないです。無刻印のキーボードに憧れるけれど、実用性がないなと思っている人におすすめです。

昇華印刷という消えにくい方法でプリントされています。安いキーボードにありがちな印刷してある感じがなく、キートップに染み込んでいるように見えます。かなりかっこよくて気に入っています。
欠点はホコリが目立ちやすいです。




ワイヤレスにしなかった理由

ワイヤレスの方がよりデスクの上をスッキリさせられるので、迷いました。結局は有線モデルにしました。

デザインがダサいです。電池がここに入っていますと主張しているあのデザインは駄目でした。電池交換がしやすく実用的ですが、もう少しどうにかならなかったのでしょうか?実用性を重視していてカッコいいと感じる人もいると思いますが。

デスクトップでしか使わないので有線でも問題ないです。ケーブルが無いほうがよりデスクの上をシンプルにできますが、電池交換の必要がないことと安定性が高いので有線を選びました。デスク上のキーボードを移動させることが多い場合はワイヤレスが良いでしょう。USBではなくBluetooth接続なのも地味にデメリットです。

USBハブ機能がないのも残念です。私はそこにロジクールのマウスのunifyingレシーバーを刺しているのでないと地味に不便です。

最後に値段が高いです。なので買わなかったの言うのが本音です。





現在のHHKBのラインナップ

HHKBの現行のラインナップは3種類だけです。ワイヤレスが2モデル、有線が1モデルです。
メンブレンの廉価モデルであるLiteは廃止されました。HHKBの配列を試してみたいから、安いメンブレンモデルを買ってみようということはできなくなりました。あまり売れなかったのでしょうか。これによってHHKBの購入のハードルが高くなりました。いきなり高いモデルを買うしかないです。
私が購入したHappy Hacking Keyboard Professional2にあったUSBハブ機能は全てのモデルで廃止されてしました。復活して欲しい機能です。

HHKB Professional HYBRID Type-S

Bluetooth接続とUSB type-Cでの有線接続ができる仕様です。これがHYBRIDの名前の由来のようです。

単三電池2本で3ヶ月間動作するようです。これが待機時間を含めるのか、連続使用による動作時間なのかはわかりません。連続使用時間で3ヶ月なら非常に長くて素晴らしいですが、待機時間も含めて3ヶ月ならやや短いです。
ネット上のレビューを見る限り待機時間も含めて3ヶ月のようなので短いと思います。

同じ価格帯のロジクールのG913は、連続使用時間でLEDバックライトオフの状態で1102時間、つまり1ヶ月半の動作時間を確保しています。1日12時間使用した場合はHHKBと同じ3ヶ月です。

Type-Sは静音モデルです。より静かなタイピング音を求める人におすすめです。打鍵感も若干違うようです。店頭で試した程度ではあまり違いがわからなかったですが、微妙に違うなくらいには感じられたので長時間使えば、確実に違いがわかると思います。

HHKB Professional HYBRID

HHKB Professional HYBRID Type-Sから静音機能がなくなったモデルです。あとは同じです。打鍵感も多少異なるようです。

HHKB Professional Classic

有線モデルです。接続はUSB type-Cです。私が使っているProfessional2は接続がMicro
英語配列のみです。日本語配列の有線モデルはありません。日本語配列を使いたいなら、ワイヤレスモデルを購入するしかありません。
静音モデルの設定もワイヤレスモデルだけです。


まとめ

私もそうですが、筆記用具にこだわる人は多いと思います。キーボードも同じような存在であることをHHKBは教えてくれました。存在を感じさず文字を入力する目的のために存在しているのは、ぺんてるのGRAPH1000 FOR PROのようです。ギラギラ光るゲーミングキーボードとは正反対の存在のような気がします。ゲーミングキーボードは別方向のかっこよさがありますが、私はシンプルなHHKBのほうが好きです。




東プレと迷うなら、東プレを選んだほうが後悔はないでしょう。東プレの方があらゆる面でスタンダードです。普通の配列でフルキーボードがあります。キーの重さが違う偏荷重の設定もあり、APCというキースイッチの反応するストローク量を調整できる機能があるモデルもあります。
HHKBが考える最高の配列とコンパクトさに魅力を感じないなら、東プレのREALFORCEにしておいた方が良いです。東プレのREALFORCEはスタンダードな配列のフルキーボードなので違和感なく使えます。打鍵感もHHKBとほとんど同じです。HHKBは東プレのキースイッチを使っているので当然かもしれませんが。

コンパクトさと慣れると効率的なキー配列が気に入った人にとっては、最高のキーボードになるでしょう。私はまだキー配列に完璧に慣れていませんが、コンパクトでシンプルなデザインで打鍵感の良さを最高に気に入っています。

2021年1月11日月曜日

トラックボールって便利?

みなさんは普段どんなマウスを使っていますか?
最近はスマホやタブレットを使う機会が多いので、マウス自体使うことが減っています。ノートパソコンを使う場合も内蔵のトラックパッドを使う事が多いと思います。
そんな中であえてマウスを使う人はこだわりを持って使っているでしょう。

トラックボールって便利?

基本的マウスの方が便利です。
トラックボールは使いやすい、疲れにくいという記事が多くネット上にありますが、そんなに変わりません。
毎日1日に10時間以上連続で使い続けるようなら、もしかしたらトラックボールの方が疲労が少ないかもしれません。
FPSにハマっていた頃、マウスで10時間くらいプレイしていたときも、めちゃくちゃ手首が痛いとか腱鞘炎になったりはしませんでした。
なので普通に使っているぶんには大差ないと思います。トラックボール独自の操作感に慣れる必要もあるので、疲労を軽減したいからマウスからトラックボールにしたいという人は考え直したほうがいいです。

精密な操作ができる?

半分ホントで半分ウソです。ゆっくりと非常に精密な操作はできます。低感度にしてピクセル単位で作業する場合にはいいでしょう。マウスだと浮かせてからおいたときにブレが起こります。トラックボールは持ち上げて置くという動作が必要ないので、ブレはないです。
ただ、そういった使い方をする人は自分で最適なデバイスを用意していると思います。普通に使うだけなら、ピクセル単位の操作を求められることはないと思います。

狙った場所に素早くカーソルを合わせる用途では使い物になりません。精密な操作ができるからFPSのエイムが良くなると思ってトラックボールを買うのはやめましょう。使っているプロゲーマーがいないので気がつくと思いますが、トラックボールはゲームでは使い物になりません。気をつけましょう。

メンテナンスが必要


トラックボールはメンテナンスをする必要があります。メンテナンスと言っても難しいことはなく1分位でできます。ボールを外してホコリを取り除きます。本体裏側に穴が空いているので、そこから細い棒でボールを押すと外れます。綿棒がおすすめです。ボールを外した後、ボールをメガネ向きなどの柔らかい布で拭きます。綿棒でボールの接点のホコリを取り除きます。
マウスはほとんどメンテナンスフリーですが、トラックボールは使用頻度にもよりますが1週間に1回くらいは掃除する必要があります。
汚れると操作感がかなり変わってしまいます。常に同じ操作感ではないので気持ち悪いです。
徐々に操作感が悪くなっていくので、気が付きにくいですが掃除した後と前では全く操作感が違います。

目的を持って購入しよう

明確な目的を持たないでトラックボールを購入するのは絶対にやめましょう。マウスのほうが便利です。
私がトラックボールを導入した目的は、デスクの上を省スペース化するためです。
マウスパッドって邪魔じゃないですか?マウスパッドを使わない場合でも、マウスの移動させるスペースの確保する必要です。マウスを移動させたときに、キーボードに手が当たるストレスが無くなります。
設置スペースを選ばなく、省スペース化できることにマウスの操作性以上の魅力を感じるならトラックボールは最高のデバイスになるでしょう。

まとめ


デスクの省スペース化したい、ベットやソファで寝転んで使いたいという場合以外ではトラックボールのメリットはそこまで大きくないです。
トラックボールを使うと作業効率が上がったとか、疲労感が減ったとか言うのは嘘ではないかもしれませんが、ほとんどの場合マウスの方が便利なことが多いです。
なので、どうしてもトラックボールを使いたいという人は、期待しないで購入しましょう。
私も初めてトラックボールを購入したとき、全然便利じゃないじゃんと思いました。
慣れるのに1週間くらい掛かりました。最初は全然ドラッグアンドドロップできませんでした。人差し指に力を入れたまま、親指でボールを転がす操作は想像以上に難しいです。
省スペース化のために多少の不自由さを受け入れる覚悟があればオススメです。

2021年1月10日日曜日

Apple製品の中で一番魅力が伝わりにくいモノ Apple Watch

アップル製品の中で一番手を出しにくいのが、Apple Watchだと私は思っています。
まず、iPhoneを持っていないと使えません。この時点でAppleへの信仰心が試されます。Androidユーザーは一切お断りです。
あと、できることがよくわかりません。大体の機能はスマホで使えるのに、わざわざ腕に巻き付けた小さな画面で操作する意味がわかりません。ポケットからスマホを取り出すより若干速いかもしれませんが大差ないです。
そして値段が高いです。

そんなわけで、今まで必要性を一切感じませんでしたが、今回Apple Watchを購入しました。
購入した一番の理由は、コンビニでの支払いでラクしたいからです。Face IDは今の時代には使いづらいです。支払いのためだけにマスクを外すのは面倒です。それだけの理由です。

どのモデルにするか?

現行のApple Watchは大きく分けて3種類あります。一番高いSeries 6、中間のSE、一番安いSeries 3です。
SEとSeries 3は候補から一瞬で外れました。なぜならWatchという名前でありながら時間がわかりません。問題外です。腕時計の最大のメリットである「チラ見で時間が分かる機能」がないなら、スマートウォッチとは何なのか?普通の腕時計以下の存在です。
今までApple Watchを購入しなかった最大の理由でもありました。
というわけでSeries6一択です。

あとは、バリエーションを決めるだけです。

まずは、サイズです。40mmと42mmがあります。ここは完全に好みの問題です。私は40mmにしました。常に身につけるので、小さいほうが邪魔にならなくていいと思いました。どうせコンビニでの支払いメインでしか使わないので。
スマートウォッチとしてガッツリ使いたい人は画面が大きい44mmのほうがいいと思います。

次に、ケース素材です。アルミ、ステンレス、チタンの3種類があります。
ケース素材が違うだけです。価格差はアルミと比べてステンレスは約3万円、チタンは約4万高いです。スマートウォッチとして性能は一緒です。
私はステンレスにしました。
いやいや性能が一緒ならアルミ一択でしょ!と思いますが、ステンレスかチタンがオススメです。
ステンレスとチタンのApple Watchはサファイヤガラスを採用しています。サファイヤガラスは高級腕時計にも採用されていてキズがほとんどつきません。
「キズをつけたくなかったらフィルムを貼ったり、ケースをつければいいじゃん」と思うでしょう。しかし、普通の腕時計にフィルムを貼ったりケースをつけたりしますか?100万円以上する腕時計でもそんなことをしている人はいませんよね。
なので、私もApple Watchにそんな余計なものを付けたくないです。
ステンレスとチタンとの違いはケースがピカピカしているかどうかです。ピカピカなのがステンレス、つや消しなのがチタンです。あとチタンのほうが少し軽いです。ステンレスかチタンは好みです。好きな方を選びましょう。

最後はカラーです。完全に好みの問題です。気に入ったカラーを買いましょう。
ステンレスのみカラーによって、ケースのコーティングが違います。ブラックのコーティングが一番硬くキズが付きにくいです。次にゴールドで、シルバーがコーティングなしです。
私はキズが付きやすいですが、ステンレスシルバーにしました。好みのカラーなので。

結局何ができるの?

8万円くらい払ったApple Watchですが、ハッキリ言うとたいして便利じゃないです。
8万円も払うならiPad Airを買ったほうが、多くの人にとって満足度は高いと思います。
スマートウォッチをつけていると「便利?」とか「何ができるの?」と聞かれることが多くなります。最近は着けている人が増えて被ったりするので、そこまで多くなくなってきましたが。

答えは「着けてみないとわからない」です。

Apple Watchの何に魅力を感じるかは人それぞれです。
私にとってのApple Watchは「ラクするため」のデバイスです。
コンビニの支払い、Macのロックの解除、iPhoneを探す機能は相当便利です。それだけに8万円を払うのはどうなんでしょう?

どんな人にオススメ?

まずアップル信者です。まぁこういう人は、すでにApple Watchを持っているでしょう。
次にMacを使っている人です。Apple Watchを身に着けているだけでロック解除できます。便利です。でも、スリープからの復帰はできますが、起動時にはパスワード入力を求められるので、そんなに便利じゃないかもです。
デザインが気に入った人はすぐに買いましょう。ファッションアイテムだと考えれば激安です。
健康管理をしたい人には本当にオススメです。Appleもようやくその事に気がついたようで健康管理をプッシュしています。未だに日本では心電図機能が開放されていないのが残念です。認証は取れているようなので気長に待つしかないようです。

どのモデルがオススメ?

Series 6かSeries 3の2択です。とりあえずApple Watchがどんなものか試したい人はSeries 3です。とにかく安いので失敗しても後悔しません。ただしApple Watchを気に入ってしまった場合必ずSeries 6を購入したいと思うようになります。
そう考えるとSeries 6一択です。Series 6を買いましょう。気に入らなければすぐに売れば、それなりの値段で売れます。またApple公式サイトからの購入であれば14日以内であれば、使用済みでも返品できます。

まとめ

常時点灯ディスプレイになったことで、ようやく腕時計として最低限の機能をApple Watchは手に入れました。
コレを買えば劇的に何かが変わるわけではないですが、実際身に着けてみるとApple Watchの魅力に取り憑かれます。
万人にオススメできるものではないですが、ハマる人にはとことんハマるデバイスです。
Apple公式サイトから購入であれば、実質無料で14日間のお試しができるので自分にあうか合わないかためしてみる

2020年12月27日日曜日

初めてヘッドホンを選ぶ方へ 最高のヘッドホンの見つけ方


50万円以上ヘッドホンを買ってしまった結果、どうやったら良いヘッドホンを見つけられるか少しは理解できたので、解説したいと思います。
初めてちょっといいヘッドホンを買おうと決めたあなたには、ぜひ知っておいてほしいです。少ない投資で最高の音質を手に入れましょう。

カタログスペックは意味がない

最近では、ネット上のレビューを参考にして商品を購入する人が多いと思います。
しかし、どんな商品を買うときもカタログを全く見ないで購入する人は少ないでしょう。

ヘッドホンを購入するときにも、ネット上のレビューも参考になると思いますが、音質の好みは人それぞれなので、鵜呑みにはできません。

そして残念ながら、ヘッドホンのカタログスペックは、ほとんど意味がありません。
なぜなら、スペックから音質を確認できる項目がないからです。

音質には関係ありませんが、意味のある項目は3つだけです。

1つ目は重量です。装着感に影響します。基本的に軽ければ軽いほど装着感は良いです。
個人的には300g以下をおすすめします。400g以上のヘッドホンの購入を考えている場合は、必ず試着しましょう。なるべく長時間試着することをおすすめします。

2つ目と3つ目はインピーダンスと感度(出力音圧レベル)です。この2つは音量の取りやすさに関係します。
インピーダンスはΩ(ohms)で表されます。この値が低いほど音量が取りやすいです。
音圧感度はdbで表されます。この値が高いほど音量が取りやすいです。

カタログスペックからは音質はまったく分かりません。

これが原因でヘッドホン・イヤホンスパイラルに陥る人がたくさんいます。
価格が高ければ高いほど音質が良いわけでもないです。
基本的には価格が高いほうが、細かな音まで聞こえます。しかし、音のバランスが好みであるとは限りません。
フラットが良いとされていますが、フラットの定義も曖昧です。
測定上のフラットと聴覚上のフラットは同じではないです。
このあたりの話は複雑になるので、ここでは解説しませんが簡単に解説します。

まず、人間の可聴域は20Hz~20kHzとされています。
しかし、機械のようにこの範囲がフラットに聞こえるわけではありません。
人間は人の話し声が聞き取りやすいように、中音域が聞き取りやすいようになっています。
そのため、どれだけ測定上のフラットを達成しても、聞き取る人間にはフラットには聞こえません。
そのため、各メーカーはどうすればフラットに聞こえるかということを研究しています。

未だにはっきりした答えは出ていません。

ヘッドホンの中には周波数特性のグラフを載せているものがあります。
とても参考になりそうですがダメです。
どういった条件で計測したか不明です。
ダミーヘッドを使って計測したのか、直接ヘッドホンのドライバーの近くで計測したのかで、全く違ったグラフになります。


ヘッドホンは楽器のようなものかもしれません。
ピアノも調律師がしっかりと調律してもメーカーによって音色が違います。
バイオリンも最新の科学技術で制作されたものよりも、ストラディバリウスのほうが評価が高かったりします。
どれだけ測定上の数値が優れていても、人の心を動かすナニカが足りないのかもしれません。

開放型と密閉型

ヘッドホンには大きく分けて開放型と密閉型があります。
基本的には開放型のほうが高音質です。ただし、最近では開発が進み密閉型でも高音質が実現できるようになってきています。

開放型

同じ価格帯であれば、開放型のヘッドホンのほうが高音質であることが多いです。
ただし、10万円クラスのヘッドホンは例外です。そのクラスのヘッドホンをいきなり買おうとする方は、あまり多くないと思いますが。

メガネをかけているなら開放型がオススメです。
密閉型は、しっかりと密閉されていないと設計者の意図通りの音質を発揮できません。メガネをかけて装着すると、しっかりと密閉されません。
側圧も強いので、メガネのテンプル部分が押し付けられて痛みを感じやすいです。

密閉型

密閉型のほうが基本的に低音が多く出ます。
音漏れが気になったり、騒音が多い環境で使う場合は密閉型を選ぶといいでしょう。
開放型よりも特徴的なヘッドホンのほうが多いです。

開放型か密閉型か?

開放型と密閉型のどちらが良いか決めるには、自分の使う環境を考えましょう。
純粋に音楽を高音質で聞きたいなら、開放型がおすすめです。
密閉型は開放型に比べて重量が重く、側圧が強い物が多いので装着感が悪くなりがちです。

まとめ

客観的な選ぶ基準を1つ決めましょう。
私はヘッドホンの重量をおすすめします。ヘッドホンは身に付けるものなので、装着感はとても大切です。
私も音質は気に入っていたのに、装着感が合わずに手放してしまったヘッドホンが多いです。
重量はカタログから読み取れるので、試聴するのが難しい場合でも大丈夫です。

音質については、試聴するのがベストです。
特に開放型を視聴するときは、静かな環境で試聴しましょう。
なかなか静かな環境で試聴できるお店はないと思います。騒音が多いと低音が少ないお店を探すのは、かなり難しいと思います。
高級機は試聴レンタルサービスがあるので、ぜひ使ってください。

2020年10月12日月曜日

【RAAL Reruisite SR1a】51万円!リボン振動板搭載の完全開放型ヘッドホン

RAAL Requisiteは開放型ヘッドホン「SR1a RAR-HP-SR1A」を2020年10月9日から発売しました。  30Hzから30kHzの帯域幅を再現する自社開発のリボン振動板を搭載した完全開放型ヘッドホンです。


リボン振動板とは、スピーカーの高域を担当するツィーターに採用されることが多い駆動方式です。

完全開放型とは、背面だけではなくイヤーパッドがなく耳の周りも覆われていないヘッドホンです。

SR1aは通常のヘッドホンと異なるスピーカーに近い動作原理の振動板を使ったヘッドホンのため、スピーカー用のアンプが必要です。

重量は425gです。500mlペットボトルより少し軽いくらいです。
私が普段使っているaudio-technica ATH-R70xが210gなので、2倍の重さです。
最近のヘッドホンは本当に重いですね。
私は300g以上のヘッドホンをつけていると、首や肩が痛くなるので無理です。
メーカーの開発者の皆さんは強い首をお持ちなのでしょうか?
最近のヘッドホンは音質を追求しすぎていて、装着感を軽視していませんか?

SR1aはセルビアで生産されています。
なぜならSR1aは、アメリカのプロフェッショナル用音響機器メーカーであるrequisite AUDIO ENGINEERINGとセルビアの高級リボン振動板メーカーとして定評のあるRAALとのコラボプロジェクトだからです。
あまりヘッドホンの製造国としては馴染みがない国ですね。

まとめ

51万円と非常に高価ですが、他には例のない完全開放型リボン振動板搭載のヘッドホンです。
「スピーカー用のツィーターにハウジングを付けてヘッドホンにしてみた」だけに見えますが、どうなんでしょうか?駆動するのにもスピーカー用のアンプを使用します。
しっかりとしたスピーカー用のオーディオシステムを持っている方は、導入しやすいかもしれません。ヘッドホンアンプは使えないので、ヘッドホン中心のオーディオシステムの方は厳しそうです。




カーボンやステンレス、レザーを使用しているので、高級感はあると思います。
ゲーミングヘッドホンみたいな見た目は、好みが分かれそうです。

唯一無二のヘッドホンだと思うので、気になる方はチェックしてみましょう。


2020年10月8日木曜日

GRADOヘッドホンの魅力

GRADOは最高の音質のヘッドホンというわけではないと思います。
しかし、他のメーカーにはない魅力があります。
とてもシンプルなつくりで軽量で装着感が良いです。そして、何より音楽を楽しく聞けます。
発売しているヘッドホンのラインナップには上下関係はなく、どのヘッドホンも他のヘッドホンとは違う魅力があります。
GRADOのヘッドホンは、高いモデルほど音が良いわけではありません。それぞれに全く違う音質なので、ついつい購入してしまいます。



GRADOってどんなメーカー?

GRADOはグラドと読みます。
GRADOは1953年にニューヨーク州ブルックリンで、ジョゼフ・グラド氏によって創業されたメーカーです。
創業当時は、アナログレコードの針を製造していました。現在でもアナログレコードの針を製造しています。
1990年にジョセフ・グラド氏の甥のジョン・グラド氏の考案により、同社初のヘッドホンHP1が発売されました。HP1のデザインを見てみると、現在のGRADOのヘッドホンのデザインとほとんど変わりません。

GRADOのヘッドホンは、一部の低価格モデルとイヤホンを除いて、すべてニューヨーク州ブルックリンで製造されています。
製造工場の様子はYou Tubeで見ることができます。工場というよりも、町工場やガレージメーカーっぽい感じです。

ニューヨーク・ブルックリンの工場で、すべてハンドメイドで作られています。
ホットボンドで豪快にハウジングとドライバーを接着しています。そのホットボンドが、はみ出たりするのは当たり前です。
そんな感じの雑な作りで、ヘッドホンの構造もシンプルなため、民芸品や日曜大工などと揶揄されています。ネット上の評判なので、半分くらいは嘘だろうと思っていましたが、実際に買ってみると、本当に雑な作りです。
これで数万円するのは信じられませんが、音が良いので仕方ありません。他のメーカーが音響工学に基づいて精密に製造しているのに、こんな適当かつシンプルな作りで音質が良いのが不思議です。
どのモデルもほとんど同じ形をしているのに、音質はモデルごとにまったく違うのが驚きです。

ラインナップ

GRADOのヘッドホンのラインナップとしては大きく3つに分けることができます。

オンイヤータイプ

SR125e 、SR80e、SR60e、GH3などがこちらのタイプになりなす。
付属のイヤーパッドSはGRADOのイヤーパッドの中で最も装着感が良いです。
ケーブルも4芯構造で細く、扱いやすいです。
価格はGRADOの中で最も安価です。

セミアラウンドイヤータイプ

GRADOヘッドホンの中で最も人気のあるタイプです。
PrestigeシリーズのSR325e、SR225eとReferenceシリーズが該当します。限定モデルも一番多く発売されているのがこのタイプです。
ケーブルは8芯構造でかなり太く、やや扱いにくいです。

アラウンドイヤータイプ

StatementシリーズとPS500eを除くProfessionalシリーズが主に該当します。
大型のLパッドというイヤーパッドが装着されています。
イヤーパッドGは、非常に高く1万円以上します。レザー製ならこの価格でも納得できますが、ただのスポンジです。
ただのスポンジにしてはあまりに高いので、「何か特別な技術が使われていて、コレをつければGSシリーズの音質になるのでは?」と購入する人が多かったようです。
ケーブルは8芯構造でかなり太く、やや扱いにくいです。
重量が300g以上あるので、装着感が悪そうなので私は購入したことがありません。しかし、GRADOの最も価格が高いシリーズなので、とても気になる存在です。

GRADOヘッドホンの特徴

音質

モデルごとに音質はまったく異なりますが、共通点だけ紹介します。
クリアかつスピード感がありヌケの良い音が特徴です。
特に高音域の鮮やかさに定評があります。
低音域は少なめですが、そのおかげで高音域が引き立ちます。

モニターヘッドホンのように、細かく楽器ごとにチェックするような使い方ではなく、リスニング用のとにかく音楽を楽しもうというヘッドホンです。周波数特性を気にしたり、音楽制作をする方にはおすすめできません。

音量が取りやすいので、スマホやタブレット、ノートPCなど、どんな機器でも気兼ねなく使うことができます。ヘッドホンアンプがあったほうがより良い音で聞けますが、なくてもとても良い音を出してくれます。

一度ハマると他のヘッドホンでは満足できなくなる独特の中毒性があります。私も完全にハマってしまって、限定モデルが出るとつい買ってしまいます。

質感

上位モデルは木材とレザーの素材としての高級感はあります。
ただし、作りは非常に悪いのでヘッドホン全体としての高級感みたいなものはありません。
ネット上では民芸品とか工芸品とか言われていて、どうせネタだろと思って購入すると実際にそう言われる理由が分かります。
ハウジングとドライバーを固定するホットボンドは盛大にはみ出していて、アメリカンな思考で「接着されてればいいだろ」って感じです。
使用されてるプラスチックも、とにかく安っぽいです。バリがあるのは当然で表現するのが難しいですが安物感がすごいです。
ドライバーを保護するメッシュも丸くカットできていません。きっと手作りでひとつひとつ切り抜いている証拠でしょう。ハンドメイドインブルックリン最高ですね!
レザーのヘッドバンドの縫製が真っ直ぐなのには驚きました。素晴らしいです。絶対曲がっていると思ってましたから。

私は、「ヘッドホンとして必要な機能以外を削ぎ落としたシンプルな部品で構成されたミニマルなデザイン」と思い込むことで自分を納得させています。
こんな雑な作りのヘッドホンは、音が良くなかったら絶対に買いません。

装着感

シンプルな作りのおかげで非常に軽量のため装着感は良いです。
ただし、ゴワゴワのイヤーパッドの好みは分かれます。私はあまり気になりませんでしたが、ザラザラと安っぽいスポンジを耳に押し付けている感じです。
ほとんどのヘッドホンが、200g以下です。最近のGRADOと同価格帯のヘッドホンが300g以上の重量があるので、いかに軽いのか分かると思います。
私がGRADOを好きな理由の1番はこの軽さかもしれません。ここまで軽いのでつけている感じがほとんどないのが素晴らしいです。極太ケーブルの存在感は、かなりありますが。

重量のあるアラウンドイヤータイプのGSシリーズは所持していないので、装着感はわかりませんが、軽量モデルの装着感は良いです。

GRADOは装着感が悪いと言われることが多いですが、ちゃんと調整すれば割と良好な装着感を得られます。

まずは、ヘッドバンドを手で曲げます。高そうに見えませんが、高価なヘッドホンなので躊躇しますが、しっかりと手で曲げます。自分の頭の形と好みの側圧になるように曲げていきましょう。信じられないかもしれませんが、これは公式の調整方法です。GRADOらしいですね。
ヘッドバンドは特殊な鉄板をレザーで覆ったもので作られています。そのため比較的自由な形に折り曲げることができるので、自由な側圧と様々な頭の形に対応できます。装着感悪いと感じている人は思い切ってヘッドバンドを曲げましょう。
ペンチなどの工具を使ったりして極端に曲げたりしない限り元に戻るので、試してみてください。

次に評判の悪いのがイヤーパッドです。オンイヤータイプのイヤーパッドは問題ないです。
しかし、GRADOのヘッドホンで人気のあるセミアラウンドイヤータイプのヘッドホンに付属するドーナツ状のイヤーパッドは、ゴワゴワする、ヤスリみたいで耳が削られるなど評判が悪いです。
このイヤーパッドですが、中性洗剤で洗うとゴワゴワ感が結構マシになります。

多少音質が変わってしまいますが、中国のサードパーティから発売されているイヤーパッドに交換すると多少改善されます。
それでも気になるようなら、mimimamoのヘッドホンカバーを装着するとかなり良くなります。ただし、音質が結構変わりますので注意が必要です。

まとめ

まったく完璧なヘッドホンではありません。しかし、他にはない魅力があります。
創業の地でハンドメイドで、ほとんどすべてのヘッドホンを制作している非常に貴重なメーカーです。多くのメーカーがフラッグシップモデルのみを自社工場で生産している中で、これは非常に珍しいことです。
ただ自社工場で作っているからと言って、作りが良いわけではないので気をつけましょう。中国製のヘッドホンのほうが仕上げはキレイです。
テキトーな作りですが、音質はその見た目からは想像できない高音質です。
作りの悪さと価格の高さから購入をためらう人も多いと思います。
作りの悪さも気にならないほどの魅力的なサウンドなので、ぜひGRADOのヘッドホンを手にとってみてください。

2020年10月3日土曜日

【ゼンハイザーHD25】耐久性抜群 不朽の名作ヘッドホン

ちゃんと音が出るヘッドホン




みなさんはヘッドホンを選ぶとき何を重視しますか?
音質を重視する方が多いでしょう。もちろん、音がいいというのは一番大事な要素ですが、音が出るというのは、それ以上に大事です。当たり前ですが音が出なければ、音質を語る以前の問題です。

イヤホンをスマホに巻きつけてカバンの中に入れていて、音楽を聞こうとしたときに「あれ、音が出ないな」という経験は誰にもあるのではないでしょうか。

使おうと思ったときに、ちゃんと音が出るというのは大切です。

ラフに扱っても壊れにくいヘッドホンを探しているなら、ゼンハイザーHD25はとても良いヘッドホンです。私は5年ほどHD25を使っていますが、未だに故障して音が出なかったことはありません。

優れた設計思想

ちゃんと音が出るために、耐久性を重視した設計がされています。
また、どこかの部品が壊れて音がでないときでも、簡単に交換できる様になっています。故障したら、メーカーに修理に出さなくてもパーツだけ取り寄せて、簡単に自分で交換できます。
採用されている部品すべてが、意味のある構成になっています。


鉄製のケーブル

ほとんどのヘッドホンのケーブルは銅製です。銅は抵抗が少なく安価ですのでケーブルの。
一部には、より抵抗の少ない銅に銀メッキを施したものや、さらに抵抗の少ない純銀製のケーブルがあります。

しかし、ゼンハイザーHD25は、あえて鉄製のケーブルを採用しています。鉄は銅より抵抗が大きくなりますが、硬いです。
これはハードな使用状況でも断線しないための設計です。
スマホに巻きつけたり、イスのキャスターで踏んだりしても断線しにくいです。


薄型のイヤーパッド

あまり装着感が良くないの薄いイヤーパッドですが、しっかりと計算された設計です。コンパクトなドライバーで、しっかりとした低音を確保できるようにするためです。ドライバーと耳の距離が近いため、低音が逃げにくくなります。


プラスチック製のハウジング

見た目はチープですが、つや消しのプラスチック製であるため、すりキズが目立ちにくいです。また、金属や木材と比べて非常に軽量で、凹みキズが付きにくいです。
ハウジングを叩いてみるとコツコツと音がして、金属のような固有の共振音がない事がわかります。



装着感

はっきり言って、あまり良くないです。遮音性を高めるために、側圧がかなり強いです。
しかし、そこまで長時間使用するヘッドホンではないので問題ないと思います。メインのヘッドホンとして1時間以上使うのであれば、それなりの覚悟が必要でしょう。
手で広げたり、ティッシュ箱に挟んでおいたりすると側圧を弱く調整できます。どちらの方法も試してみましたが、多少側圧は弱くなりますが、1週間もしないうちに元に戻ります。




ダメな点

ケーブルの位置がおかしい

一般的な多くのヘッドホンは、ケーブルが片出しの場合は左側からケーブルが出ています。しかし、ゼンハイザーHD25は ケーブルが片出しで右側から出ています。DJ用としての設計らしく、多くのミキサーの出力が右側にあるからのようです。設計思想通りの使い方をするならいいですが、私はDJではないので一般的なヘッドホンと逆なので不便です。無意識に装着すると逆に装着してしまうことがあります。着けるときは「コレはHD25なんだ」と意識する必要があります。
適当にYou Tubeを見るときに、左右が逆でも別に問題ないことが多いので、私はあまり意識していません。
ヘッドホンはHD25しか使わないのであれば、ケーブルの右出しが普通の状態になるので違和感はないと思います。他のヘッドホンと併用する場合は気をつけましょう。

ケーブルの交換が面倒

製造時期によって違いますが、最近製造されたモデルはケーブルを外すのにT6のトルクスレンチが必要です。トルクスレンチを常備している人は多くないと思うので、以前のモデルのようにプラスかマイナスのドライバーではずせるようにして欲しいです。トルクスのほうがプラスねじよりナメにくいので設計面では優れています。
ただ、断線しにくいのであんまりケーブル交換をする機会は多くないと思います。


まとめ

ロングセラーのヘッドホンなので様々なカスタムパーツが発売されています。パーツを付け替えて音の変化を楽しむのもいいですが、そのまま使うのが一番コスパが高いです。

サードパーティのパーツは、結構高くケーブルとイヤーパッドを購入するだけで、ゼンハイザーHD25の本体価格と同じくらいになります。
どちらのカスタムパーツも元のHD25をより良くするというよりも、別の方向性の音にしてしまいます。かなり音が変化するので、それはそれでアリですが、元のHD25の音が気に入っている人にはオススメできません。

とても優れた設計なので、本当に壊れにくいです。購入してから5年位経ちますが、結構ラフに扱ってきましたが、故障はありません。

スマホやタブレットでちょっと動画を見たり、ゲームをするときに、そのへんにテキトーに投げて捨ててあるHD25を拾い上げて使うくらいのスタンスが、ピッタリなヘッドホンです。ラフに使っても、ちゃんと音が出る信頼性の高いヘッドホンです。

2020年10月1日木曜日

うまく誤魔化してくれるヘッドホン【GRADO The Hemp Headphone】

 GRADO限定モデルの魅力


GRADOは最近、年に1回以上限定モデルを発売しています。
限定モデルといっても、ぱっと見た感じ通常モデルと同じようにしか見えません。ただのカラバリじゃんと思う人が多いでしょう。
しかし、GRADOヘッドホンは限定モデルに限りませんが、見た目はほとんど同じでも全く違う音質です。
そのため、新しいモデルが出ると「今回はどんな音に仕上げてきたのかな?」と気になって買ってしまいそうになります。
さらに限定モデルだと、買い逃すと入手するのが難しくなるので買わなくちゃという気持ちになります。
ただ、GRADO限定ヘッドホンは、だいたい5万円以上するので、気安く買えません。
しかし、今回のHEMP Headphoneは、GRADOの新たな挑戦を感じられたので、結局買ってしまいました。


まったく新しいGRADO

GRADO The Hemp Headphoneは、まったく新しいGRADOヘッドホンです。
「いやいや、いつものGRADOと変わってないじゃん」と思う方がほとんどでしょう。
しかし、細かく見ると今までと全く同じなのは、ヘッドバンドとケーブルとドライバーだけです。
こうやって書いてみると、あんまり変わらない気がしてきましたが、別物です。

イヤーパッドF

一番わかりやすい変化はイヤーパッドです。
新しく“Fパッド”と名付けられたイヤーパッドが装着されています。
これは今までのLパッドと同じ材質で、Sパッドくらいの厚みにして中心をドーナッツ状にくり抜いた感じです。そして、どういった効果があるか不明ですが、放射状に8本切り込みが入っています。
残念ながら、装着感は改善されていません。Lパッドと同じ材質なので、ゴワゴワすると感じるでしょう。さらに薄くなっているので、Lパッドより装着感が悪いと感じるかもしれません。
ゴワゴワ感は、中性洗剤で洗うとかなり緩和されます。気になる人は一度洗ってみるといいでしょう。



テーパー形状ハウジング

今までのGRADOヘッドホンは、単純な筒に近い構造でした。
構造のイメージとしてはスーパーマリオに出てくる土管と同じ形状です。
しかし、今回のHEMP Headphoneは複雑なテーパー形状です。テーパー形状とは、外側に行くに従って広くなる富士山のような形状です。音質にどんな影響を与えているか、わかりませんが新しい要素です。

HEMP(大麻)繊維の高密度圧縮ハウジング

今までのGRADOは木材を削り出してハウジングを作っていました。
一部はプラスチック製だったり、木材やプラスチックの上にアルミ合金で覆ったものもあります。
しかし、今回は新しい製法のハウジングです。
繊維を高密度に圧縮してハウジングを形成しています。そのため、従来のGRADOよりもやや複雑なハウジングの形状になっています。
繊維を圧縮して作られているので、木目以上に世界に一つしかない模様のヘッドホンを手に入れられます。



ハイブリットハウジング

大型のGS2000eでは、マホガニーとメイプルのハイブリット構造になっています。
中型のGRADOヘッドホンには、初めての採用だと思います。
Hemp Headphoneでは、Hemp繊維の圧縮材とメイプル材を組み合わせたハイブリット構造になっています。HEMP繊維の圧縮材が9割とメープル材が1割を組み合わせた構造になっています。



音質

高音の音質

GRADOにしては珍しく高音域のギラギラ感がありません。刺さるような高音域が控えめになっています。それでも高音寄りのバランスになっています。刺さらず聞きやすいですが、GRADOらしい高音域の鮮やかさは失われていません。
今までの癖の強すぎた高音域よりも、かなり上手く調整されています。そのため、今までのGRADOの高音域が好きだと言う人には、普通のヘッドホンに近くなってしまったように感じると思います。

中音域の音質

このヘッドホンの最大の魅力は、中音域です。
バランスはやや高音よりですが、中音域が一番はっきりしています。高音域と中音域の繋がりがとてもスムーズです。
ヴォーカルは、クリアでとても近いです。控えめな低音域と刺さらない高域と合わさって、とても聞きやすいです。目の前で歌っているかのような感覚を得られます。

低音の音質

低音域は控えめですが、タイトでボワつきがなく、キレがありスピード感があります。このあたりは従来のGRADOらしさがあります。
GRADOのヘッドホンにしては、低音が多いです。密閉型のヘッドホンやイヤホンになれている人には物足りなく感じるかもしれません。しかし、この低音のバランスのおかげで中音域のクリアさが保たれていると思います。

曖昧さがある

GRADO The Hemp Headphoneの最大の特徴は曖昧さです。曖昧というと解像度が低いとかあまりイメージが良くないように聞こえますが、どんな音源でもいい感じに誤魔化してくれます。
高級ヘッドホンを買う理由は色々ありますが、録音があまり良くないアニソンをいい音で聞きたい場合に解像度が高いとかモニター向きと言われるヘッドホンを買うと失敗します。
そういったヘッドホンは良い録音はより良くダメなところはよりダメに表現してくれます。
なので、せっかく買ったのになんか満足できないけど、高いからきっといいはずと思って仕方なく使い続ける人が多いと思います。非常にもったいないです。大体の高級ヘッドホンのレビューはクラシックやジャズなど録音がしっかりしたものでレビューされています。最近では、アニソンなどでレビューしている場合もありますが参考になるかは微妙です。

録音されたものを細かくしっかりと聞きたいという人には向きません。しかし、そういった目的でヘッドホンを購入する人は少ないと思います。
好きな曲をもっといい音で聴きたいという理由の人が一番多いと思います。好きな曲の録音が良ければ、どんなヘッドホンでも結構いい音だなと感じると思います。しかし、録音が微妙なのは、ヘッドホンを高くしても基本的に良くならず、かえって粗が目立つようになります。
GRADO The Hemp Headphoneは、残念な録音もいい感じにしてくれます。これは人によってはなにかイコライザーやエフェクターをかけような感じがして気に入らないこともあるかもしれません。しかし、録音を忠実に再現してくれるヘッドホンはたくさんあります。
そういったなかで、GRADO The Hemp Headphoneは適度な曖昧さのおかげで誤魔化してくれるため好きな曲を楽しく聴かせてくれる数少ない選択肢だと思います。





まとめ

GRADOの中型ヘッドホンとしては、49,500円と少し安くなっています。
GRADOの高域が苦手だという方には試してほしいです。最も癖のないGRADOヘッドホンだと思います。
ヴォーカルをクリアに聴きたいと思うなら、最高のヘッドホンです。とにかくヴォーカルが入っている曲ならだいたいいい感じにしてくれると思います。
GRADOの限定ヘッドホンの中では、安く限定数も多いようなので入手しやすいと思います。
新しいイヤーパッドFの装着感があまり良くなかったのが残念ですが、完成度が高いヘッドホンです。
一応限定なので、気になる方は早めに購入しましょう。

2020年9月15日火曜日

真っ白な限定モデル【ゼンハイザーHD25】

通常のHD25のレビューはこちらです。

真っ白な限定のHD25 



アジア太平洋地域限定の真っ白なゼンハイザーHD25が、9月24日に発売されます。価格は通常モデルと変わらずに、19,000円前後となる予想です。
ケーブルからイヤーパッド、ヘッドクッションまで専用のホワイトカラーです。補修部品としては、販売されないとのことなので、ややコレクション向きの商品な気がします。
専用チューニングはされていないので、音質は通常モデルと同じようです。
外で使える白いヘッドホンが欲しいという人にはオススメです。
HD25はとても耐久性の高いヘッドホンなので、普段使いしやすいです。
ケーブルを本体に巻き付けてカバンに入れても壊れにくいです。私もHD25を5年ほど使っていますが、イヤーパッドを交換したこと以外は、故障がありません。鉄製のケーブルのおかげで、断線しにくいです。もし断線してしまっても、簡単に自分で交換できます。
カラーがホワイトになったことで、無骨なデザインだったHD25もオシャレになりました。遮音性と音漏れ防止性能が高いので、外でも使いやすいです。

2020年9月13日日曜日

【GRADO The Hemp Headphone】新要素満載の限定ヘッドホン

新要素満載のGRADOヘッドホン

GRADOから、まったく新しい限定ヘッドホンが発売されました。まったく新しいと言ってもGRADOの中ではという意味ですが。しかし、これはかなり珍しいことだと思います。なぜならGRADOのヘッドホンは、ここ十年以上大きな変化をしていません。特にヘッドホンのデザインは発売当初からほとんど変わっていません。

そんな中で、今回発売されたGRADO The Hemp Headphoneは、新しい要素をたくさん持っています。

新開発イヤーパッド

GRADOの中で最も評判が悪いのがイヤーパッドです。私は割と気に入っていますが、人によっては、装着感が悪い感じるようです。また、価格がただのスポンジにしては高すぎます。
そんなGRADOのイヤーパッドに新たなバリエーションが加わりました。
今まではGRADOには3種類のイヤーパッドがありました。簡単に特徴を見てみましょう。

イヤーパッドS

イヤーパッドSは、SR60やSR80やGH4などの小型ヘッドホンに採用されています。イヤーパッドSは比較的装着感が良いので、RS1などのイヤーパッドLが採用される機種に装着する人もいるようです。ドライバー全体を覆うので、高音が少しマイルドになります。

イヤーパッドL

イヤーパッドLは、RS1やRS2、PS500などの多くの中型ヘッドホンに採用されています。イヤーパッドLはゴワゴワすると評判が悪いです。これを改善するためにイヤーパッドSやイヤーパッドGを装着する人いますが、かなり音質が変わってしまいます。

イヤーパッドG

イヤーパッドGは、GS1000やPS1000などの大型ヘッドホンに採用されています。イヤーパッドSやLもただのスポンジにしては高いですが、イヤーパッドGはさらに高く1万円以上します。あまりに高いので、「コレをつければ、GSシリーズの音質になるのでは」と購入する人が多かったという噂があります。

新しい「イヤーパッドF」

ここに今回の切り込みの入ったイヤーパッドが追加されました。画像で判断する限りでは、イヤーパッドSとLの間くらいのサイズのように見えます。GRADOのアメリカ公式サイトでは、イヤーパッドFと表示されています。






新製法のハウジング

高密度に圧縮した麻(Hemp)の繊維とメイプル材を組み合わせたハイブリットハウジングが特徴です。画像からは判断しにくいですが、ハウジングの外側が高密度に圧縮した麻で、イヤーパッドで見えない部分がメイプル材でできていると思います。
ハイブリットハウジングは、以前にもありましたが、圧縮した麻という木材や金属プラスチック以外の材質を採用したのは初めてではないでしょうか。




デザイン

圧縮した麻の模様はひとつひとつ違いますので、限定ということもあって、世界に一つだけのヘッドホンを手に入れられます。今までの木材も、それぞれ木目や色味が違い所有欲を満たしてくれましたが、それとは違う独特の模様が楽しめます。

また日本ではHempを麻と翻訳していますが、GRADOの本国アメリカの公式サイトでは、どこか大麻をイメージさせる動画を採用しています。煙の中にGRADO The Hemp Headphoneが置かれています。このイメージは日本のGRADO公式サイトでは、確認できません。
久しぶりにハウジングのメッシュ中央に付いているバッジには、大麻の葉っぱがGRADOのロゴと共に刻印されています。



まとめ

最近のGRADOの限定のヘリテージシリーズではない、新しい限定モデルが発売されました。
価格も約5万円とGRADO限定モデルとしては安価なので、初めてGRADOのヘッドホンを買ってみようという人にはおすすめできるアイテムです。限定モデルですので、もし気に入らずに売却する場合も、リセールバリューは高いと思います。

しかし、GRADOヘッドホンは人を選ぶので、初めていいヘッドホンを買ってみようという人にはおすすめしません。約5万円の予算があるなら、audio-technica ATH-R70xやゼンハイザーHD660Sといったヘッドホンをおすすめします。

とても気になるヘッドホンなので、つい買ってしまいそうになる魅力がGRADOにはあります。どのモデルもドライバーを筒状のハウジングにボンドで固定しただけなのに、ヘッドホンごとに音質が違います。
近いうちに購入してしまうと思います。気になる人は限定モデルなので、早めの購入しましょう。


その後

ヘッドホンスパイラルを抜け出したと思っていましたが、結局購入してしまいました。
レビューはこちらです。

2020年9月6日日曜日

【FOSTEX T60RP】ハイエンドヘッドホンを買う前にまず手にとってほしい コスパ最高の平面駆動ヘッドホン

平面駆動のヘッドホンが気になっていたのですが、10万円オーバーのものが多く、気軽に買えるものではありませんでした。そんな中、3万円以下で評判の良いFOSTEX T60RPを購入してみました。




装着感

側圧がゆるく、重量をヘッドバンドとイヤーパッドにうまく分散させてあり、イヤーパッドも柔らかいので装着感は良いです。イヤーパッドは、厚みがあり立体的な構造になっているため、耳に当たらずに快適です。
しかし、側圧のゆるさと、重量が380gと重いため、頭を少しでも動かすとすぐにズレます。
重さは分散されているので、頭頂部や耳周りなど特定の部分痛くなることはないですが、1時間位使っていると首が痛くなってきます。結局、いくら上手く重量を分散させても、最終的には首で重量を支えることにはどんなヘッドホンも変わりません。
密閉型に近く、イヤーパッドもレザータイプなので少し蒸れやすいです。一般的な密閉型のヘッドホンよりは蒸れないので、あまり問題ないと思いますが、開放型のヘッドホンになれている人は気をつけておいたほうが良いです。

デザイン

どこかで見たことあるなぁと思いましたが、どう見ても釜飯のフタです。



このデザインの好みはかなり分かれると思います。個人的にはあまり好きになれませんでしたが、木の質感と合わさって、手作りされたような温かみのあるデザインとも言えます。同じのような木製のGRADOが民芸品と呼ばれてるくらい手作り感あふれるクオリティなのに対して、T60RPはそれよりも遥かに製造のクオリティは高いです。
ベースとなったT50RPはプラスチック製のハウジングだったため、釜飯のフタ感はなかったのですが、木製ハウジングに変更されたことによって、かなり雰囲気が変わりました。

音質

フラットで定位感が抜群です。音の広がりもあり、どのように録音されているのか、演奏者の位置を把握しやすいです。ただし、音源に対して割とシビアです。定位がはっきりと感じられるので、録音やミックスがおかしいと目立ってしまいます。
You Tubeで動画をよく見るという用途には向きませんが、音楽を聞くのには素晴らしいヘッドホンです。

まとめ

現在27,000円前後で購入できるので、コスパ最高のヘッドホンであることは、間違いありません。ヘッドホンを1本だけ選ぶなら、これを選ぶのもアリかもしれません。密閉型に近い半開放型なので、音漏れもあまりなく多少ですが遮音性もあるので、使うシチュエーションが広がります。
音量が取りにくいことと、380gの重量と少し蒸れやすいことに耐えられるのであれば、おすすめです。
最近は重いヘッドホンが多いので、380gという重量も珍しくないかもしれません。特に最近の10万円以上のハイエンドヘッドホンは、重いものが多いので、短時間の視聴した際には、装着感に問題なくとも、長時間使用すると問題が出てくるかもしれません。いきなり10万円オーバーのハイエンドヘッドホンを買ってみて、音質は良いけれど重くて使っていると疲れるからなぁということで、あまり使わなくなってしまう可能性があります。そうならないように、T60RPで試してみるのもいいと思います。平面駆動ヘッドホンかつ密閉型に近い半開放型なので、他のハイエンドヘッドホンとも使い分けが十分にできると思います。

2020年8月23日日曜日

ヘッドホンスパイラルを割と簡単に抜け出せた理由

ヘッドホンスパイラルってなに?

ヘッドホンがどんどん増えていく現象です。音質が気に入らない、装着感が合わない、この曲を聞くのにもっとあっているヘッドホンがあるかもしれない、など色々な理由を付けてヘッドホンをどんどん買ってしまうことで発生します。

ヘッドホンが人気な理由

ヘッドホンはスピーカーよりも安価で高音質を得られるので、人気です。また日本の住宅環境からスピーカーで音を出すのが難しいことが多いと思います。

しかし、ヘッドホンはスピーカー安く音質の違いが体感しやすいので、ついつい買ってしまいどんどんヘッドホンが増えていきます。

当たり前ですが、同時に2本のヘッドホンを使うのは不可能ですので、どんなにヘッドホンをたくさん持っていても、一度に基本的に1本しか使えません。

ヘッドホンマニアはシチュエーションや聞く音楽のジャンルによって使うヘッドホンを使い分けますが、多くの人には無関係でしょう。


簡単に抜け出せた最大の理由

重いヘッドホンを着けていることに耐えられなかったことです。
FOSTEX T60RPを買ったときに気付いたのですが、私は350g以上ある重いヘッドホンはせいぜい1時間くらいしか着けていられませんでした。FOSTEX T60RPは、とても設計がよく、その重さを感じさせない装着感の良さがありました。しかし、重さを感じさせないとは言っても、実際には380gも重量があるわけです。耳周りや頭頂部が痛くなることはなかったのですが、首や肩に負担が掛かり1時間以上使用すると、肩がこりました。
そのため、買うヘッドホンは300g以下にしようと決めました。
結果として、ほとんどのヘッドホンが条件を満たさなくなりました。特に最近のハイエンドヘッドホンのほぼ全てが、300g以下の重量という条件をクリアできなかったので、選択肢が減ったためヘッドホンスパイラルを簡単に抜け出せました。

特に決め手になったのが、audio-technica ATH-R70xです。
軽量かつ側圧が調整できるため、装着感がとても良いです。
音質も癖がなく、退屈に感じるかもしれませんが、飽きなく聴き疲れしにくいです。
詳しいレビューはこちらです。

現在使っているヘッドホン

現在、私は密閉型2本、開放型2本をヘッドホンを手元に残して一応ヘッドホンスパイラルから脱出しました。

密閉型はAKG K371とゼンハイザーHD25の2本です。

開放型はaudio-technica ATH-R70xとGRADO GH2の2本です。

計4本でも十分多いと思いますが、とりあえず満足しています。使用頻度はaudio-technica ATH-R70xが90%をくらいです。やはり、装着感の良さと癖の無さが使う頻度を上げています。買った当時は、ここまで使用頻度が高くなるとは思わなかったです。この1本がヘッドホンスパイラルの終焉に大きく貢献しました。何も考えずに、とりあえずコレを使っておけば8割以上の満足度を得られ、装着感が抜群に良いので、使いやすいです。

気軽に使えるというのは、モノとしては最も重要な要素だと思います。どんなに素晴らしい性能でも、使ってこそ発揮されます。性能はいいけど、なんか使いづらいなぁというモノはだんだん使わなくなっていきます。

性能の素晴らしいヘッドホンは今では大量にありますが、装着感が合わなかったり、音質がどこか気に入らなかったりして自分にあった一本を難しいことがヘッドホンスパイラルの入り口です。値段が高ければ高いほど良いヘッドホンとは限らないというのが、ヘッドホンスパイラルをより深いものをしています。

ヘッドホンスパイラルを終わらせる一つの手段としてaudio-technica ATH-R70xはオススメです。


気になるヘッドホン

一応ヘッドホンスパイラルを抜け出しましたが、気になるヘッドホンがなくなったわけではありません。開放型ヘッドホンはaudio-technicaで満足しているので、気になるヘッドホンはありません。しかし、密閉型ヘッドホンは完全に満足していません。AKG K371は素晴らしいヘッドホンですが、装着感がやや気になります。側圧が強く1時間以上の装着は、あまりしたくありません。特に気になるのが、TAGO STUDIO T3-01です。重量が321gということで、300gをややオーバーしていますが、装着感が良さそうです。


まとめ

購入するヘッドホンに制約をつけることが、ヘッドホンスパイラルを抜け出す近道になります。ただし、価格に対する制約はおすすめしません。ほとんどの場合、破ってしまいますし価格を理由に妥協して購入すると、後々で気になって結局、購入することになります。オーディオ機器の中で、唯一身につける機器であるヘッドホンなので、重量を選ぶ一つの基準にしてみてはどうでしょうか?

2020年6月12日金曜日

【LAMY2000 万年筆】モダンな見た目の万年筆

万年筆らしくないデザイン

万年筆というと黒と金のイメージが強いです。全体的にピカピカしていて、いかにも高級品ですというオーラが出ています。値段も高いですし、文具好きでも買ってみるのには、どこか取っ付きにくくハードルが高いです。
しかし、LAMY2000万年筆は、普通の万年筆のまったく逆のデザインです。ボディはヘアライン加工のマットブラックです。クリップやペン先もヘアライン加工のマットシルバーになっています。高級な万年筆は、ペン先に金を使用することが多いです。金は万年筆のインクで腐食されず、柔らかいので書き心地がよい万年筆を作ることができます。LAMY2000もペン先に金を使用しています。しかし、金色をしていません。LAMY2000は、デザインの統一感を出すために、14金にロジウムメッキを施してシルバーにしています。他の高級万年筆が、金を使っていることをアピールするかのようなデザインなのに対して、LAMY2000は、性能のために金のペン先を採用しているのに、アピールすることなく全体のデザインの統一性を重視している点が気に入っています。




LAMY2000 名前の由来

驚きことにLAMY2000の発売日は1966年です。LAMY2000の名前の由来は西暦2000年になっても通用するデザインを目指してデザインされた事によります。そして2000年を超えた現在でもまったく古く感じることなくモダンなデザインだと感じます。1966年の発売以来、デザインも変わらず、そして生産国もドイツのまま変わりません。ほとんどの製品が中国産に変わっていく中で、デザインも生産国も変わらず名前の由来の通り2000年を超えた現在でも世界中で愛されています。

見えないインク窓

LAMY2000はインクの残量が確認できるように本体にインク窓がついています。よく見ないとどこにインク窓がわかりません。しかし、一定の角度から見ると半透明の窓からインク残量が見えます。

すぐに外せるキャップ式

高級万年筆の多くはペン先が乾いたりインクが溢れたりしないようにネジ式を採用しています。万年筆を使うときは、キャップをぐるぐる回して外してから書き始めます。万年筆を使う前の儀式的な感じがして好きな人も多いと思いますが、やはりさっとキャップを外して書けるのは便利です。キャップを留める金具も最小限のパーツで構成されています。こんな小さなパーツ2つでしっかりとキャップが固定されているのはスゴイです。


まとめ

LAMY2000は万年筆の取っ付きにくさを解消した万年筆です。初めて万年筆を買ってみようかなという人にオススメです。シンプルなデザインで使いやすいです。ペン先は14金を使っているので、書き心地良いです。安い鉄のペン先の万年筆を買って、なんかガリガリして万年筆って使いづらいなと思った人は、LAMY2000を試してほしいです。

2020年6月9日火曜日

【audio-technica ATH-R70x】最軽量モニターヘッドホン

モニターヘッドホンとは

みなさんは、モニターヘッドホンというとどんなイメージを持っていますか?
「プロがスタジオで使う音質がフラットなヘッドホン」というイメージを持っていませんか。
具体的な機種では、SONY MDR-CD900STを思い浮かべる人が多いと思います。
モニターヘッドホンというと密閉型のイメージが強いです。また、ケーブルが邪魔にならないように片出しのものがほとんどです。
外部からの雑音に左右されにくい密閉型は、どんな環境でも安定した音質を提供してくれます。また、スタジオでいろいろな人が、ラフに扱っても壊れない耐久性も必要です。

オーディオ・テクニカATH-R70Xは、そういったモニターヘッドホンとは目指す方向性が、違います。モニタースピーカーのような使い方を目指して開発されています。つまり、アーティストがスタジオで自分の演奏を聞くというよりも、マスタリングやミキシングの際にエンジニアが全体のバランスを調整するような使い方を想定して設計されています。
モニターヘッドホンをリスニング用に使うなら、アーティストが使うものよりエンジニアが使うもののほうが向いています。エンジニアが調整した音に最も近づけるヘッドホンだと言えます。



どうして買ったのか

GRADO GH2の装着感と音質は気に入っていたのですが、やや刺激が強すぎました。非常に楽しく音楽を聞けるのですが、1時間位でもう良いかなと思ってしまいます。魅力あるサウンドは飽きやすいのかもしれません。そこで軽量で、飽きずに聞けるような、特徴がなく音質の良いヘッドホンを買おうと思いました。作業中のBGMをスピーカーのように聞けることが一番の目的です。
オーディオ・テクニカは、以前にATH-AD2000を持っていたのですが、高音の刺激が強かったのと、耳のそばで音がなっている感じが強かったです。また、側圧がかなり強く、ウイングサポートもあまり良く感じず、装着感が気に入りませんでした。
それ以来、オーディオ・テクニカ製のヘッドホンは購入していなかったのですが、ATH-R70Xは、非常に評判がよく、ヘッドバンドも金属製で、公式には推奨されていませんが曲げて側圧調整できるという情報を見かけたので、久しぶりにオーディオ・テクニカのヘッドホンを買ってみました。

音質

非常に聞きやすいです。人によってはつまらなく感じると思います。聞き疲れすることはありません。スピーカーに非常に近い感覚が得られます。ヘッドホンやイヤホンにあるダイレクトな感じに慣れていると、非常に物足りなく感じます。以前のオーディオ・テクニカのように高音にクセがあったり、音が耳の近くでなっている感じがありましたがATH-R70xでは一切ありません。見た目はほとんどATH-AD2000と変わっていませんが、この進化は驚きです。
定位が抜群で、ヘッドホンの欠点である脳内定位を完全に解消したわけではないですが、しっかりと楽器の位置が特定でき、広がりを感じ取ることができます。

インピーダンスが非常に高く、製品の注意書きにも機器によっては音量を取れない恐れがありますと書いてありますが、iPhone直挿しでも音量を取れたので、よほどの爆音で聞かない限りどんな機器でも鳴らすことはできます。
ただし、ちゃんとしたアンプを使ったほうが本来の音質を体感できるはずです。

音量によって性質がかなり変わります。音量を上げればモニターヘッドホンらしく、音量を下げればBGMのように聞き流せます。この点もスピーカーっぽいと思います。

デザイン

オーディオ・テクニカの開放型ヘッドホンらしいハニカム構造のパンチングメタルのグリルが特徴です。樹脂部分にはカーボン繊維が練り込まれているようです。樹脂部分は無塗装ですが、パッと見たとき、金属製のように見えて高級感があります。

左右のケーブルを入れ替えてもヘッドホンの左右が変わらないという不思議な機能がついています。ケーブルを交換した際に左右入れ替わらないようにするためです。
適当に接続してもヘッドホン本体のLR表記が正しくなります。
しかし、ヘッドホン本体のLR表記が内側に、ヘッドホン本体と同じ色をしたLRの刻印のためとても見にくいです。ケーブルの機構は素晴らしいですが、毎回装着するたびにLRをしっかりと確認するのは、ストレスが貯まります。ヘッドホン本体のLR表記は本当に見えにくいので、私はウイングサポートにJAPANのシールが張ってあるほうが左とおぼえて使っています。
シンプルなデザインを追求したのかもしれませんが、モニターヘッドホンというのならLRがパッと見てすぐ分かるデザインのほうがいいです。このヘッドホンでただ一つ気に入らないポイントです。それ以外がほぼ完璧なので非常に残念ですが、自分でLRのシールを作って貼れば改善できるので、まだ許せるレベルです。

ヘッドバンドは、はしご状の金属製です。側圧がきついと感じる場合は、GRADOのヘッドホンのように広げることができます。この方法は公式には推奨されていませんので、自己責任でおねがいします。
オーディオ・テクニカ独自のウイングサポートが付いています。頭頂部への負担を分散させる効果があります。ATH-R70xは軽いので、ほとんど押さえつけられている感じがしません。

イヤーパッドはベロア素材で蒸れにくい作りになっています。厚みはあまりなく、やや硬めの材質でできています。強い側圧を受け止めるためのクッションのように包み込むような柔らかい装着感ではなく、かっちりとした感覚です。真円形状なので、装着位置をしっかりと決めないと耳の上下があたって痛くなりやすいです。耳の大きい人は注意が必要です。

ケーブルの長さは3.0mで、細くてしなやかです。見た目の高級感はありませんが、タッチノイズも少なく扱いやすいです。3.0mでデスクトップで使うには長いので、1.8mくらいのケーブルを発売してほしいです。ケーブルは独自規格なのでリケーブルの選択肢がほとんどありません。

めっちゃ軽い

ATH-R70xは非常に軽いです。他のヘッドホンが300g以上あるのが普通の中で210gです。100g近く軽いので装着感は抜群です。他のヘッドホンから切り替えると、着けている感じがなくなったような錯覚を起こすレベルで軽いです。このヘッドホンで一番の素晴らしい点です。長時間ヘッドホンを使う環境の人には非常におすすめです。装着感が良いと言われているヘッドホンは多くあります。イヤーパッドが厚みがあって柔らかかったり、側圧が緩い、ヘッドパッドが柔らかいなどいろいろな要素があると思います。しかし理想は装着感がないことです。ATH-R70xは装着感がないとまでは言えませんが、非常にそれに近いレベルにあります。

ダメな点

ヘッドホンの左右が分かりにくい

ヘッドホンの内側にLRの刻印があり、文字も小さく色分けもされていないので、非常に分かりにくいです。モニターヘッドホンというなら、もっとわかりやすくしてほしいです。
外側にフラットな部分があるので、自作してシールを貼れば分かりやすくなります。

サイズが小さい

コンパクトな作りなので、サイズが小さくて使えないというレビューもあるので試着してから購入することをオススメします。縦方向の長さが足りないというレビューが多いです。
このコンパクトさのおかげで軽量に仕上がっているので、仕方ないのかもしれませんが誰にでもおすすめできなくなってしまったのは残念です。

交換ケーブルの種類が少ない

特殊な構造のケーブルなので純正ケーブル以外の選択肢がほぼないです。私は純正ケーブルに不満はないので、交換の必要性は感じませんが音質の変化を楽しみたい人やバランス化したい人は自作する必要があります。

音量が取りにくい

インピーダンスが470Ωと非常に高いので音量が取りにくいです。ヘッドホンアンプが必須
のように見えますが、iPhoneに直差しでも65%くらいのボリュームで十分な音量が確保できます。

音源の粗が目立つ

モニターヘッドホンなので仕方がないですが、音源の細かなところが気になります。しっかりとした録音のものなら問題ないですが、You Tubeの歌ってみたや弾いてみたをよく聞くようなら今まで気にならなかったノイズが気になるようになります。
ただATH-R70xのスゴいところは、低音量で使うならこういったノイズがあまり気にならなくなります。BGMみたいに聞き流せます。音量を上げればしっかりと音源の良さや悪さを引き出してくれます。
インピーダンスが高いため、ボリュームを細かく調整しやすいので聞く音源やシチュエーションによって特性を変えることができます。

遮音性がなく音漏れが多い

開放型ヘッドホン特徴ですが、遮音性がなく音漏れが多いです。騒音の多い環境では使うのは難しいです。音漏れは開放型ヘッドホンにしては少ないです。しかし、音漏れがあるので使いにくい環境もあると思います。

まとめ

家でスピーカーを使いたいけれど、使うことが難しいという人にはオススメです。
とても軽量で、非公式な方法ですが側圧の調整もできるので長時間の装着でも疲れにくいです。長時間ヘッドホンを使うなら軽いヘッドホンは最高の選択肢です。軽ければ軽いほど良いです。

面白みはないですが、基本となる1本だと思います。どれか1本だけヘッドホンを選ぶなら、私はATH-R70xを選びます。癖がなく音量を上げなければモニターヘッドホンの神経質さがなく、音量を上げればモニターヘッドホンらしい細かな音まで拾ってくれます。You Tubeで動画を適当に見たいときは低音量で使って、音楽を聞くときは音量を上げて使うとこの一本でいろいろな状況で使えます。

最近の高級ヘッドホンは値段が高いし、重量が重くて着けていて疲れるという人にはオススメです。ぜひ手にとって見てください。

2020年6月8日月曜日

【プラチナ万年筆 PRESSMAN】コスパ最高!芯が折れないシャープペンシル

芯が折れない工夫が満載

プラチナ万年筆から発売されているPRESSMAN(プレスマン)は名前の通り記者や速記士といった文字を素早く書く人のために開発されたシャープペンシルです。文字を素早く書くと、芯が折れやすくなります。素早く書くいている途中で、芯が折れてノックして芯を出すのはかなりのタイムロスになります。一般ユーザーは気にならないほどの、わずかな時間かもしれませんが、記者などの素早く書き留める必要がある人にすれば致命的な問題です。
そういった人のために、芯が折れないようにする工夫がされています。
似たような芯が折れないというコンセプトのorenz(オレンズ)がぺんてるから2014年に発売されました。ぺんてるは細い芯でも折れにくいという点で、プレスマンとは少し方向性が違います。
プレスマンは、太い芯とサスペンション機能で芯が折れにくいようになっています。0.9mmの芯という太い芯は、折れにくいだけでなく力加減で文字の太さをコントロールできます。太い芯というのは、あまり馴染みが無いと思いますが、使ってみると0.5mmなどの細めの芯にはない魅力があります。
サスペンション機能は、プラチナ万年筆の公式サイトによると、セーフティスライド機構というそうです。一定以上の力が加わると、芯がスリーブ内に引っ込みます。これによって、芯が折れるのを防ぎます。

カラーバリエーションが増えた


2016年に、それまで黒一色だったのがカラフルな色が追加されて全5色になりました。プレスマンが発売した1978年当時の生活用品や家電製品によくみられた原色に近いハッキリとしたプラスチック色を参考にしたカラー展開です。
今までは、いかにもプロ用品といった感じで、地味かつ少し古臭いデザインに感じられましたが、カラーバリエーションが増えたことでポップな感じになって、多くの人が手に取りやすくなったと思います。

まとめ

価格が税抜200円と安いので、1本持っていると便利です。マークシート試験でも0.9mm太い芯のおかげで、マークシートを素早く、そして芯が折れずに塗りつぶすことができます。
メモ帳に挿しておくのもオススメです。素早くメモをとるときに、芯が折れる心配がほとんどなく、なくしてもお財布へのダメージが少なくてすみます。

2020年6月7日日曜日

【MOFT X】MOFT XをiPad Pro 10.5インチに貼ってみた

なぜ買ったかのか

MacBook ProのSidecarが便利で、iPad Pro 10.5インチを横置きにして立てて使う機会がかなり増えました。今までは横置きするたびにスタンドを持ってきて、iPadを立て掛けて使っていました。しかし、使うたびにスタンドを出すのが面倒になってきたので、本体にスタンドを取り付けようと思いました。本体に貼り付けてしまえば、iPadだけ持ち歩けば、横置きにしてどこでもすぐに使えます。
Apple純正のSmart Cover(通称:風呂フタカバー)よりも安く、縦置きや角度調整ができるMOFT Xを買ってみました。

MOFT Xってなに



クラウドファンディングで作られたMOFTをベースに改良されて一般向けに発売されたのがMOFT Xです。ノートパソコン用、タブレット用、小型のタブレット用、スマホ用があり本体に貼り付けることで、角度調整が簡単にできるようになるアイテムです。公式サイトによると500回貼ったり剥がしたりできるようです。3回ほど位置調整で貼り直しましたが、あとが残ったり、粘着力が弱くなることなく貼り付けできました。



私はタブレット用のMOFT Xが一押しです。使うシチュエーションとしては、タブレットが一番マッチしています。手で持って使う場合よりも、横置きしたり縦置きしたりするタブレットにはMOFT Xがぴったりです。
もちろん、スマホを立て掛けて使うことが多い人にはスマホ用をオススメします。

iPad Proに貼ってみた

厚さは3.7mmしかないため、MOFT Xを貼っても邪魔になりません。机の上に平置きしても、ガタツキは、ほとんどありません。
今回はポリカーボネート製のケースの上から貼り付けましたが、問題なくしっかりと取り付けられました。



重さは137gあり見た目以上に重いです。今回取り付けたiPad Pro 10.5の重さが469gなので、MOFT Xを貼り付けると約30%重くなります。手で持って使う場合が多い人には、手にとった瞬間重くなったなと感じます。



使い心地

スタンドを持ってこなくても、すぐに立て掛けて使うことができるのは、やはり便利です。マグネットで固定されているので、軽い力ですぐに展開できて、くっついたあとは簡単に外れたりしません。角度調整にもパターンがあり折り方を変えることで調整できます。


使い込むと、一番良く使う折り方になりやすくなります。すぐに自分の好みの角度に合わせられて便利です。



また手を通して大きなバンカーリングみたいに使うこともできます。そのときには内側が、ベロア素材でできているので、滑りにくいのでとても使いやすいです。重くなったデメリットを持ち方を変えることで解消できます。

まとめ

想像以上に重くなってので、手で持つのは少しつらくなりましたが、MOFT Xの間に手を通すことで、片手持ちしやすくなりました。
すぐに立てかけられるので、Sidecarを使うのがストレスフリーになりました。SidecarでiPadをサブディスプレイによく使うよという人は、ぜひMOFT Xを試してみてください。


2020年6月4日木曜日

【ぺんてる GRAPH1000】説明不要の製図用シャーペン

ぺんてるから1986年に発売されたグラフ1000フォープロは、製図用シャープペンシルです。累計1000万本以上出荷されたベストセラーであり、ロングセラーモデルです。累計1000万本出荷記念のグラフ1000リミテッド以来、何度か通常のマットブラックとは違うカラーバリエーションが発売されました。


デザイン

全体がマットブラックで統一されたデザインは、今見ても全然古く感じることはありません。むしろ最近のマットブラック人気を先取りしていたかのような気もします。しかし、このマットブラックを採用したのは、単に流行に乗ったわけではありません。製図用シャープペンシルなので、光の反射が少ないマットブラックにすることで、線を引くことに意識を集中できるようにするためです。この書くことに集中できるようにするという発想は、LAMY2000に通じるものがあります。
ペン先も段差が2つあるステップドヘッド状で、見やすくなっています。
とにかく、線を引いたり文字を書くことの邪魔をしないということを第一にデザインされています。

グリップ

またグリップ部分が、製図用シャープペンシルにありがちなヤスリのようなローレット加工ではなく、ラバーとメタルの組み合わせでできています。そのため、ローレット加工と比べると少し滑りやすいですが、指が痛くなりにくいので長時間使用できます。私はローレット加工よりも、このラバーとメタルの組み合わせが気に入っています。メタルの間からわずかに飛び出したラバーが、主張しすぎることなくラバー単体のグリップよりも高い剛性感を引き出していて、他のシャープペンシルにはない独自の握り心地です。

絶妙な重心バランス

軽量かつ低重心なのもポイントが高いです。フルメタル製の製図用シャープペンシルは、線を引く製図作業には安定感があって向いています。しかし、一般的な筆記にはあまり向きません。短時間なら良いですが、ノートを取ったり細かい文字を長時間筆記する用途で使うと疲れます。グラフ1000は軸先にはメタルパーツ、それ以外は樹脂パーツで構成することで、軽さと低重心を実現しています。

幅広い芯の太さを選べる

製図用シャープペンシルなので芯の太さのバリエーションが豊富です。グラフ1000は0.3,0.4,0.5,0.7,0.9の5種類の芯の太さがあります。最近の製図用シャープペンシルのブームに乗って発売されたシャープペンシルの中には、0.5mmと0.3mmしかないものもあります。
用途に合わせて同じ使い心地のシャープペンシルを揃えられるので、とても便利です。
特にお気に入りなのが、0.4mmと0.9mmです。
0.4mmは、0.3mmと0.5mmのいいとこ取りです。より細く書くことができ、なおかつ芯が折れにくいです。また、キャップ部分にある芯の硬度表示のカラーがグリーンなのが、マットブラックの中でアクセントになっていてオシャレです。
0.9mmはガンガン使えます。とにかく芯が太いので、折れにくいです。また、製図用シャープペンシルの欠点であるペン先が落としたときに曲がりやすいという問題をある程度、緩和しています。よりラフに扱えるのが0.9mmの良いところです。マークシートを速く塗りつぶせるので、学生さんは1本持っておくと便利です。

まとめ

グラフ1000は、金属、プラスチック、ラバーをうまく組み合わせて作られたバランスの高い1本です。長時間の筆記でも、低重心な設計とラバーとメタルの組み合わされたグリップのおかげで疲れにくいです。とても気に入っているシャープペンシルなので、1986年の発売から時間が経っていますが、廃盤にならずこれからも生産され続けることを願っています。

2020年6月3日水曜日

【uni ジェットストリーム エッジ】アグレッシブカラーの限定色発売

6月12日より発売決定


価格は税抜1,000円です。限定カラーは3色で、レッド、ライトブルー、イエローの三色です。いずれも光沢のあるメタリックカラーです。グリップと軸先は金属製で低重心化が図られています。LAMYサファリに似ている特徴のあるクリップは、手帳に挟みやすそうです。

ジェットストリームエッジは、油性ボールペンカテゴリでは世界初となる世界最小の0.28mmの極小ボール径を採用しています。新開発のペン先にかけてスリムに絞った形状のポイントチップはペン先が見やすくなっています。非常に小さいボール径と見やすいペン先なので、手帳に細かい文字を書きやすそうです。



まとめ

通常ラインナップがシックなカラーが多いのに対して、アグレッシブカラーというだけあって鮮やかでポップな色合いです。限定ということなので、気になる人は発売日に店頭でチェックしてみましょう。クリップの付け根の未塗装部分が気になりますが、ジェットストリーム純正軸としては、かなりデザインがよいので一本は手に入れておきたいです。

2020年6月2日火曜日

【ゼンハイザー75th記念】ゼンハイザーHD25の限定バージョンが発売

通常のHD25のレビューはこちらです。

ゼンハイザーの75周年を記念してHD25の限定バージョンが発売されました。アメリカのゼンハイザー公式サイトでHD25を購入するとランダムで封入されるようです。ただし、アメリカ国内の配送しかできないので、日本で手に入れるのは難しそうです。日本への転送サービスを使えば入手できるかもしれません。



通常のゼンハイザーHD25と音質の違いはないようです。違いは、ゼンハイザーのロゴプリントが昔のオリジナルのものになっています。通常の黒のイヤーパッドではなく、イエローのイヤーパッドが装着されているます。通常の黒のイヤーパッドも同梱されています。またパッケージもレトロバージョンです。ゼンハイザーHD25専門のコレクターもいるほどなので、欲しい人にはたまらない一品になるでしょう。



どうしても欲しい人は、リスクはありますが日本への転送サービスを使って、購入してみると良いかもしれません。ただしランダム封入なので手に入れられるかは運次第です。$50オフの$99.95のセール価格になっているので、挑戦してみる価値はあるかもしれません。
こちらのゼンハイザーアメリカの公式サイトから購入できます。



キーボードの選び方

PCの入力デバイスとしてキーボードは欠かせないものです。音声入力の精度が高くなっているので音声入力をメインに使っている人もいるようですが、いまだにキーボードが主流だと思います。1,000円以下で買えるものから3万円以上するものまでありますが、どれも文字を入力するという機能は同じで...