新要素満載のGRADOヘッドホン
GRADOから、まったく新しい限定ヘッドホンが発売されました。まったく新しいと言ってもGRADOの中ではという意味ですが。しかし、これはかなり珍しいことだと思います。なぜならGRADOのヘッドホンは、ここ十年以上大きな変化をしていません。特にヘッドホンのデザインは発売当初からほとんど変わっていません。
そんな中で、今回発売されたGRADO The Hemp Headphoneは、新しい要素をたくさん持っています。
新開発イヤーパッド
GRADOの中で最も評判が悪いのがイヤーパッドです。私は割と気に入っていますが、人によっては、装着感が悪い感じるようです。また、価格がただのスポンジにしては高すぎます。
そんなGRADOのイヤーパッドに新たなバリエーションが加わりました。
今まではGRADOには3種類のイヤーパッドがありました。簡単に特徴を見てみましょう。
イヤーパッドS
イヤーパッドSは、SR60やSR80やGH4などの小型ヘッドホンに採用されています。イヤーパッドSは比較的装着感が良いので、RS1などのイヤーパッドLが採用される機種に装着する人もいるようです。ドライバー全体を覆うので、高音が少しマイルドになります。
イヤーパッドL
イヤーパッドLは、RS1やRS2、PS500などの多くの中型ヘッドホンに採用されています。イヤーパッドLはゴワゴワすると評判が悪いです。これを改善するためにイヤーパッドSやイヤーパッドGを装着する人いますが、かなり音質が変わってしまいます。
イヤーパッドG
イヤーパッドGは、GS1000やPS1000などの大型ヘッドホンに採用されています。イヤーパッドSやLもただのスポンジにしては高いですが、イヤーパッドGはさらに高く1万円以上します。あまりに高いので、「コレをつければ、GSシリーズの音質になるのでは」と購入する人が多かったという噂があります。
新しい「イヤーパッドF」
ここに今回の切り込みの入ったイヤーパッドが追加されました。画像で判断する限りでは、イヤーパッドSとLの間くらいのサイズのように見えます。GRADOのアメリカ公式サイトでは、イヤーパッドFと表示されています。
新製法のハウジング
高密度に圧縮した麻(Hemp)の繊維とメイプル材を組み合わせたハイブリットハウジングが特徴です。画像からは判断しにくいですが、ハウジングの外側が高密度に圧縮した麻で、イヤーパッドで見えない部分がメイプル材でできていると思います。
ハイブリットハウジングは、以前にもありましたが、圧縮した麻という木材や金属プラスチック以外の材質を採用したのは初めてではないでしょうか。
デザイン
圧縮した麻の模様はひとつひとつ違いますので、限定ということもあって、世界に一つだけのヘッドホンを手に入れられます。今までの木材も、それぞれ木目や色味が違い所有欲を満たしてくれましたが、それとは違う独特の模様が楽しめます。
また日本ではHempを麻と翻訳していますが、GRADOの本国アメリカの公式サイトでは、どこか大麻をイメージさせる動画を採用しています。煙の中にGRADO The Hemp Headphoneが置かれています。このイメージは日本のGRADO公式サイトでは、確認できません。
久しぶりにハウジングのメッシュ中央に付いているバッジには、大麻の葉っぱがGRADOのロゴと共に刻印されています。
まとめ
最近のGRADOの限定のヘリテージシリーズではない、新しい限定モデルが発売されました。
価格も約5万円とGRADO限定モデルとしては安価なので、初めてGRADOのヘッドホンを買ってみようという人にはおすすめできるアイテムです。限定モデルですので、もし気に入らずに売却する場合も、リセールバリューは高いと思います。
しかし、GRADOヘッドホンは人を選ぶので、初めていいヘッドホンを買ってみようという人にはおすすめしません。約5万円の予算があるなら、audio-technica ATH-R70xやゼンハイザーHD660Sといったヘッドホンをおすすめします。
とても気になるヘッドホンなので、つい買ってしまいそうになる魅力がGRADOにはあります。どのモデルもドライバーを筒状のハウジングにボンドで固定しただけなのに、ヘッドホンごとに音質が違います。
近いうちに購入してしまうと思います。気になる人は限定モデルなので、早めの購入しましょう。
その後
ヘッドホンスパイラルを抜け出したと思っていましたが、結局購入してしまいました。
レビューはこちらです。
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