2020年5月10日日曜日

【カシオーク】ロイヤルオークっぽいG-SHOCKをフルメタルカスタムしてみた G-SHOCK GA-2100 

GA-2100ってどんな時計?


正八角形のベゼルとG-SHOCKの中では薄い11.8mmのケースが特徴です。
CASIO公式では、G-SHOCK初代モデルDW-5000Cにも採用された八角形フォルムを継承と紹介されています。ただ、DW-5000Cは正八角形ではなく、長方形の四隅を直線状に切り落としたような八角形のデザインだったので、あまり似ているとは言えません。どちらかというと、オーデマピゲのロイヤルオークに似ています。このため、海外ではロイヤルオーク(Royal Oak)をもじって、カシオーク(CASIOAK)と呼ばれて人気のようです。
カーボンコアガード構造で耐衝撃を備え、20気圧防水です。定価は¥13,500〜17,500です。ケースのカラーと替えベルト付属するかどうかで値段が変わります。電波ソーラーではないG-SHOCKとしては、やや高めの価格設定に感じるかもしれません。
日本国内では、オールブラックカラーモデルのGA-2100-1A1JFは特に人気があり、現在は定価の2倍くらいのプレミア価格で売られています。最近はブラック×ホワイトカラーのGA-2100-1AJFもやや品薄状態、プレミアム化しつつあります。




 G-SHOCK GA-2100-1AJFの視認性


太いホワイトのバーインデックスと針の組み合わせで、とても見やすいです。インデックスは立体感があります。針には夜光塗料が塗られていますが、インデックスには塗られていません。秒針がないのも特徴です。
秒とデイト表示は3時から6時方向にある反転液晶でのデジタル表示です。視認性はやや悪いです。しかし、文字盤とデジタル表示が一体化して目立ちにくく、安っぽく見えないので気に入っています。
8時から10時方向には曜日表示があります。G-SHOCKでは、ここにタイマーやストップウォッチなどのモード表示をするモデルが多いですが、私はあまり使わないので曜日表示は嬉しい機能です。
暗闇での視認性もデジタル表示部分と、4時と5時方向の間にLEDがあるので良いです。



シルバーのベゼルとホワイトのインデックスのカラーの相性が良いので、特にメタルカスタムするベースとしてGA-2100-1AJFはオススメです。
オールブラック仕様のほうが人気ですが、こちらのほうが見やすくて好みです。

フルメタル外装カスタムパーツ


その影響からサードパーティ製のフルメタルの外装パーツが販売されているのを見つけたので、購入してみました。Aliexpressで販売されています。メタルベゼルとメタルブレスがセットで約1万円くらいで販売されているものが多いです。送料も入れると1.3万円くらいになり、腕時計本体と同じ価格で、中国製カスタムパーツとしては高めの設定です。
最近では、ヤフオクやメルカリなどでも1.8万円前後で出品されているときがあります。Aliexpressでのトラブルが心配、配送までに時間がかかるのが嫌なら、ヤフオクやメルカリで買うのもアリだと思います。特に今はAliexpressで購入すると、コロナウイルスの影響で到着まで1ヶ月以上かかるので、すぐに欲しい場合はオススメしません。

バリエーション


今回購入したのは、ロイヤルオーク風のバージョンのシルバーカラーのものです。
他にもGA2100のデザインそのままでメタル化したバージョンもあります。
カラーバリエーションもシルバーの他にブラックとゴールドがあります。
メタルバンドもシンプルなデザインのものと、G-SHOCKっぽいドットが入ったものがあります。

クオリティとデザイン


中国メーカー製にしては、値段が高いだけあって非常に高いクオリティでした。
メタルは高級腕時計で多く採用されているステンレスSUS316Lを使っているらしいです。中国メーカー製なので、あまり信頼していませんでしたが、届いて実物を見てみると、どうやら本当のようです。



工具やネジも付属するので、簡単にフルメタル化ができます。とても親切で、単なるコピー商品ではないです。特にスゴいなと思ったのが、ベゼルを固定しているムーブメントにケースの横のネジをマイナスに変更している点です。




純正ではプラスネジなのですが、プラスネジはナメやすく、またベゼルのビスのマイナスとはマッチしません。開発者がベゼルのビスとの統一感を出すことまで考えていたかは分かりませんが、ナメにくいマイナスネジが付属する点は素晴らしいです。
細かい部分ですが、こういった統一感が高級感を出しています。
フルメタル化されているので、ケースの厚みと幅は増えるかと思いましたが、両方とも1mm以下しか増えていない、もしくは変わっていないようです。
身につけたときに竜頭がないので、手の甲に竜頭があたって痛くなることがないので、いいです。

ベゼル


まずは、ロイヤルオーク風のベゼルですが、特徴であるビスが別パーツでしっかりと再現されています。写真で見た限りでは、溝を掘ってあるだけかもしれないと思いましたが、別パーツになっていて嬉しかったです。裏面から見てみると、ビスが埋め込んであることが分かります。



ビスの頭にわずかに加工したときのスピン状の跡があるのが、ややマイナスです。ただ、かなり近くで見ないとわからないので、あまり気にしなくて良いと思います。
ベゼルの12時方向から6時方向への、ヘアライン加工はかなり深い彫りです。メタルバンドのヘアライン加工よりも深いものになっています。つや消し加工のビスとのコントラスがいい感じです。



また、単純なロイヤルオークのコピーではなく、G-SHOCKらしさが残っています。GA-2100をメタル化してベゼルに、ビスを追加したという方が正しい表現だと思います。
ヘアライン加工とポリッシュ加工の使い分けもうまく、かっこよく仕上がっています。


ブレス

ブレスもプレス加工の板巻きブレスではなく、無垢のステンレスブレスでした。バックル分にはしっかりとG-SHOCKの刻印があります。この刻印もカシオ純正のG-STEELに付属するメタルバンドの刻印よりも鮮明で、エッジがたった刻印です。純正より完成度が高くなっています。G-SHOCKのロゴを入れてしまっているので、商標権的にはマズいと思いますが、クオリティは高いです。商標権を無視しているところは、中国メーカーらしいと思います。
ヘアライン加工がされていて美しく仕上がっています。コマとコマの隙間は狭くはないですが、価格を考えれば気にすることはないと思います。少なくともG-STELLよりは狭いです。



工具なしでワンタッチでブレスが外せるクイックリリースレバーのピンが飛び出ていますが、装着しても当たって痛いということはないです。


カスタムのデメリット

フルメタルになるので、当たり前ですが重くなります。G-SHOCKの特徴である耐衝撃性も落ちます。もともとのGA2100のデザインもとても良いので、アウトドアで使う場合はそのままのほうがいいと思います。
一番心配なのは、バンド接続部分が折れないかということです。ケースはカーボンファイバー強化樹脂をインジェクション一体成型したものですが、メタルパーツでカスタムせずに通常使用で、バンド接続部分が折れたというケースもネットで見つかったのでやや心配です。CASIO公式のフルメタル仕様のG-SHOCKのGMW-B5000シリーズは、バンド接続部分を3本足構造にして衝撃を分散しているので、一番負荷がかかる部分だと思います。
個人的には耐衝撃性が落ちたかもしれませんが、見た目がかなり良くなったので、満足しています。かっこいいのでオッケーです。バンド接続部分が折れないことを祈ります。


まとめ

腕時計本体と同じ価格のカスタムパーツで高いと感じましたが、価格以上の価値がありました。デザインが気に入ったなら、買ってみて後悔することはないと思います。中国メーカー製ということで、クオリティが低いということはないです。
もともとのGA-2100のシンプルなフェイスとメタルがマッチして、かなり高級感があります。G-SHOCKとしては、薄い11.8mmの厚みと45mm幅のため、Yシャツの袖にも収まりスーツにもマッチすると思います。
タフソーラーと電波時計の機能がないのが残念ですが、そのおかげで薄いケースになっていると思うので、プラスマイナスゼロでしょう。
CASIO G-SHOCK GA-2100は、そのままでもとても良い時計ですし、メタル化カスタムすることでよりいろいろな場面で使える万能時計になった気がします。おすすめです。



2020年4月18日土曜日

装着感の良い万能モニターヘッドホン AKG K371

装着感の良いヘッドホンを探して


ヘッドホン沼にハマってしまいました。音質面もありますが、どちらかというと装着感に満足できるヘッドホンを探すのに苦労しました。
音質が気に入ったヘッドホンでも、装着感が気になって使わなくなってしまったヘッドホンが多いです。いろいろなヘッドホンを買った結果、個人的には300gを超えると装着感が良いヘッドホンを作るのは難しくなる気がします。もちろん、中には装着感が良いものもあるかもしれません。
しかし、300gの重量をイヤーパッドとヘッドバンドで支えなければいけない構造であるのは、どのヘッドホンも変わりません。例外として、AKG K1000やLB Acoustic MYSPHERE 3、SONY PFR-V1などのヘッドバンドのみで支えるタイプもあります。これらのヘッドホンは持っていないので、どんな装着感なのか気になります。


SONY PFR-V1


300gを超えているヘッドホンで、側圧を弱くするとズレやすくなります。フォステクスのT60RPは音質はとても好みだったのですが、重量380gもあり側圧が弱かったので、非常にズレやすかったので、使わなくなってしまいました。チェアのリクライニングを少し傾けただけで、すぐに後ろにズレていきました。また、その重さのため2時間くらい着けていると首が痛くなってきました。


さらに最近のハイエンドヘッドホンは、値段も10万円以上が当たり前になり、重さも350g以上あり重くなってきています。そんな中で300g以下で、音質がよいヘッドホンを探すのは、なかなか大変でした。高いヘッドホンは本当に重くなってきて軽いヘッドホンは安物が多く音質が良くないものが多そうでした。
そんな中で見つかったのが、最近発売されたAKGのK371でした。

AKG K371


スペック

AKG初の楕円形のイヤーカップを採用しています。今までのAKGのヘッドホンといえば丸形が定番だったので、大きな変更点です。また、初のモバイル対応のモニターヘッドホンです。折りたたみ機構があり、ポーチも付属するので持ち歩きやすい仕様になっています。


内側に折りたたむことができます。ただし、ケーブルを外す必要があります。
大口径50mmのチタンコーティングドライバーを採用しています。こちらも新規開発です。今までのAKGにコーティングされたドライバーはなかったと思います。



中心にドーナッツ状の音響調整用のフィルターが貼ってあり、奥にチタンコーティングされたドライバーが見えます。ドライバーの上下にポートが空いています。
再生周波数帯域は5Hz~40kHzです。メーカーの公表する再生周波数帯域は、あまり意味がないので特に気にしなくていいと思います。この範囲が広いから良い音というわけではありません。気をつけましょう。

肝心の本体重量は256gです。はっきり言ってこの点だけで購入しました。300g以下のヘッドホンは最高です。軽さは正義なので軽ければ軽いほど良いです。

ケーブルは片出しのAKGの定番の3ピンのミニXLRコネクター採用の着脱式です。1.2mストレートケーブル、3mストレートケーブル、3mカールコードが3種類のケーブルが付属します。状況によって使い分けができるので、便利です。細くしなやかで使いやすいです。今までのAKGのヘッドホンに付属したケーブルと同じものです。純正で1.2mのケーブルは初めての登場です。デスクトップやタブレットで使うときに便利です。このケーブル3セットだけでも単品購入すると1万円近くします。

メーカー保証も3年ついているので安心です。1年保証やスタジオ向けだから保証は初期不良のみというヘッドホンがあるなかで、非常に長い期間の保証になります。

装着感


非常に素晴らしいです。今まで買った密閉ヘッドホンの中で、最高クラスです。本体重量の軽さ、イヤーパッドのクッション性、ヘッドクッションの柔らかさ、ヘッドホンがズレないけれど、強すぎない適度な側圧で、非常に高いバランスで構成されています。

K240やK701シリーズのようなAKG伝統の自動調整されるヘッドパッドではありません。
左右に11段階に長さを調整できるスライダーがあります。ただし、このスライダーが少し動きやすく、あまりしっかり固定されない点はマイナスです。音質が変だなと思うと、位置がズレていることがよくあります。個人的には、自動調整されるタイプのヘッドパッドは、頭の上を押さえつけられている感じがして、好きではなかったので、この変更はプラスです。
もう少し側圧が弱いと完璧ですが、これ以上弱いとヘッドホンがズレやすくなるので、ベストバランスなのかもしれません。



イヤーパッドを外すとハウジングがかなり薄く、イヤーパッドが、かなり厚いこと分かります。この極厚イヤーパッドのおかげで装着感はかなりいいです。

音質

今までのAKGのようなサウンドを期待すると全く違う音なので、注意が必要です。K701やK240のようなサウンドとは完全に別物です。低域が少なく、高域の繊細さが感じられるサウンドではないです。

K371の第一印象は、中域が強く不自然な感じがしました。最初は失敗したかなと思いました。しかし、しばらく使ってみると気付くのは、ヴォーカルが浮き上がるような感じがあり、その後ろでしっかりと演奏が分離されている立体感のある音です。定位が明確で曖昧さが一切なく、クリアで鮮やかで、とても音が近くです。

ソースに対してややシビアです。ヘッドホンがうまく誤魔化してくれることがないので、良いソースにはかなり素晴らしい体験を提供してくれますが、あまり良くないソースにはそれなりです。ここはメリットでもあり、デメリットでもあります。
ただ粗が目立ってまともに聞けないというレベルでのシビアさはないので、普通のヘッドホンよりもややモニター寄りといった感じです。リスニング用でも十分使えます。

K371は音質は、K701はやや遠く、繊細な感じがします。K371とK701はどちらもかなり細かい音まで拾ってくれますが、印象はかなり違います。リラックスしてBGM的に聞き流したいという用途には向いていません。

装着位置には結構気を使います。スライダーが位置がズレていると、違和感にすぐ気づくぐらいに音質が変わります。

遮音性と音漏れ

遮音性はあまり側圧が強いわけではないので非常に高いということはないですが、十分なレベルです。音漏れは分厚いイヤーパッドのおかげで少ないです。ノイズキャンセリングはついていないので、地下鉄などでの使用は厳しいと思います。

質感

かなり良いです。K701シリーズよりも良い質感です。流石に10万円オーバーのヘッドホンには及びませんが、5万円くらいのヘッドホンと同じくらいか、むしろ良いです。
ABSと金属、合皮、エラストマーの組み合わせで、基本的にはオールブラックのカラーリングですが、パーツごとに素材の質感と色味が生かされています。そのため、ただの真っ黒なヘッドホンではなくなっています。ABSに成形時にできるバリやパーティングラインが見えることがありません。ABSに塗装はされていませんが、そんなに安っぽく見えず、ラフに扱っても塗装が剥がれる心配がないです。破損しやすいスライダー部分が金属製になっている点もポイントが高いです。



バリエーション

Bluetoothを搭載したK371-BTがあります。重量は300gで40時間のバッテリーライフがあります。ミニXLRケーブルによる有線でも使うことができます。

下位モデルのK361もあります。こちらはスライダーが金属製からABS製になっていたり、イヤーパッドが少し仕様が違います。ドライバーも変更されていて、チタンコーティングがされていない大口径50mmドライバーになっています。着脱ケーブルもミニXLR端子ではなく、2.5mm端子になっています。付属ケーブルも1.2mと3mの2種類です。
またBluetoothを搭載したK361BTもあります。K361BTは260gと軽量で24時間のバッテリーライフがあります。


まとめ

本体重量の軽さと密閉型という点だけで選んだヘッドホンでしたが、とても良い買い物でした。AKGは本社工場が閉鎖され、エンジニアも解雇されてしまい、サムスングループ傘下になってしまったという不安がありましたが、K371は素晴らしいヘッドホンでした。2万円以下で手に入ることが信じられないです。最近では1.5万円以下で買えるので完全に価格破壊です。この値段なら太刀打ちできるヘッドホンは同じ価格帯にはないでしょう。

音質に好みはありますが、3万円以下なら間違いなく最高クラスの完成度です。とりあえず、初めてちょっといいヘッドホンを買ってみようかなという人にはおすすめです。密閉型なので、音漏れも少なく遮音性もあるので、どんな環境でも使いやすい点も良いです。

Bluetooth搭載モデルも良いかもしれません。K361-BTは260gと軽量で24時間のバッテリーライフがあります。有線でも使うことができるので、最初からBluetoothモデルを買うのもありかなと思います。

2020年4月4日土曜日

Drop(旧:Massdrop)のススメ

みなさんはマスドロップ(Massdrop)をご存知ですか?現在はドロップ(Drop)という名前に変わっています。Dropで検索しても上位に表示されないので、Massdropで検索したほうが早く見つかります。

Dropでは、ヘッドホンやヘッドホンアンプ、キーボード、腕時計など様々なガジェットが安く買うことができます。
また、有名ブランドとのコラボ商品も多く企画されていて、通常とは違うカラーバリエーションで安くなっている商品があります。

有名なコラボとしては、ゼンハイザーのHD650のDrop版のHD6XXやAKGのK712 のDrop版のK7XX、KOSSポタプロのオールブラックカラー仕様などがあります。
これらは、とても人気があったので、最近では限定受注生産ではなく、常時販売されていることが多くなりました。

Dropでしか買えない商品や、割引で変える商品がたくさんあり、一定期間ごとに商品が切り替わっていくので見ているだけでも楽しめます。

Dropを使うにはアカウント登録が必要です。登録は無料です。GoogleやFacebookとのアカウント連携で簡単に登録できます。
どんな商品が売られているのか見るためにも、アカウント登録が必要ですので、とりあえず登録してみましょう。
Dropは日本語非対応で、すべて英語のサイトになっています。
特に複雑なサイト構成ではないので、あまり英語が得意でなくても大丈夫です。

いろいろなモノが売っていますが、一部の商品は日本に発送できないモノもありますが、ほとんどのモノが日本に発送可能です。



2019年4月18日木曜日

ULTRASONE Performance860

ULTRASONE Performance860

憧れのULTRASONE

ULTRASONEを初めて知ったのはEdition 7でした。ゼンハイザーHD650やAKG K701が5万円程度でハイエンドだった当時としては、45万円と信じられないくらい値段が高かったです。(現在の基準でも十分高いですが...)

Editionシリーズは、現在でも定期的に発売されています。ハイエンドヘッドホン市場がインフレしているので、あまり値段が高いというイメージが無くなってきているのが、恐ろしいところです。

初めて購入したULTRASONEのヘッドホンはDJ1PROでした。たしか15,000円くらいで購入したと思います。チープな見た目でしたが、独特な音質でハマる曲には非常にハマり、合わない曲にはまったくダメというピーキーなヘッドホンでした。
とにかく低音域と高音域が強く、ヴォーカルが引っ込んで聞こえました。S-Logicによって独自の音場も組み合わされて、音場は広いけれど、そのせいでヴォーカルがさらに聞こえにくいという感じでした。印象としては、ゼンハイザーのHD25の個性を更に強くしてULTRASONE独自の音場を付け加えたヘッドホンという感じでした。

このDJ1PROの影響でULTRASONE=個性的でどこかイロモノな感じと、Editionシリーズのプレミアム感もあって、なかなか近寄りがたいブランドでした。
しかし、PerformanceシリーズはEditionシリーズの技術を使い5万円前後で発売されたので購入してみました。


S-Logic

ULTRASONEの特徴的な技術です。ドライバーとイヤーパッドの間に耐磁性の高いミューメタルを穴を開けた独自の形状に加工することで、自然な音場を作ろうとするULTRASONEの技術です。普通に考えると、ドライバーと耳の間で余計な反響が増えて音が悪くなりそうですが、うまくチューニングされています。ヘッドホンの欠点である脳内定位を完璧ではないですが改善しています。
副次的な効果としてUltra Low Emissionテクノロジーという電磁波低減が搭載されています。ミューメタルを使うことで電磁波を98%低減しているらしいです。効果を体感することはないですが、多分ないよりは健康に良いのでしょう。

EDITIONシリーズと同じドライバー

ULTRASONE Performance860はEdition12と同じ40mm ゴールドプレイテッド・マイラーを採用しています。ゴールドプレイテッド・マイラーとは、簡単に言うと、金メッキの施されたプラスチックの振動板です。柔らかく比重が重い金は素材としてドライバーに不適切な気がしますが、実際に聞いてみると関係ないようで、とても良いです。ただしエージングが必須になります。使い始めはとても音が悪かったです。

音質

購入してすぐに聴いたときは、正直に言うと失敗したなと思いました。柔らかい印象の低音域が中音域をマスクしていて、パッとしない音色でした。ヴォーカルがS-Logicの影響もあって遠く、こもった音でした。DJ1のイメージからS-Logicはヴォーカルが遠くなるのかなと思いました。
しかし、エージングでかなり良くなりました。大体20時間くらいで、低音域に締まりが出てきて、中音域としっかりと分離してきました。エージングでここまで音質が良くなったヘッドホンは、初めてかもしれません。
ある程度鳴らし込んでみると、最初とはまったく違うヘッドホンになりました。開放型ヘッドホンとは違う量感のある低域で、S-Logicの効果もあって密閉型ヘッドホンとは思えない音場の広さがあります。この価格帯では当たり前かもしれないですが、全体的にフラットでULTRASONEらしくない落ち着いた音色です。DJ1PROを作っていたメーカーとは思えません。あの特徴的な音質を求めて購入したら、まったく別物で驚くと思います。どんな楽曲でも合う万能性があります。

装着感

側圧がとても強いです。ゼンハイザーHD25も側圧が強いとよく言われていますが、それ以上に強いです。ゼンハイザーHD25はオンイヤータイプなので、単純には比較できませんが、ULTRASONE Performance860は耳の周りが強烈に圧迫されます。1時間使用するのが限界でした。
そのため、HD25の側圧を弱めるための方法で、よく使われるティッシュ箱に2日間ほど挟んで置くと少し弱くなりました。その後、普通に使っているとやや強めの適切な側圧になりました。1時間以上使用していても大丈夫ですがまだ少し側圧が強く感じます。

おわりに

憧れで買ったULTRASONE Performance860でしたが、第一印象は最悪でした。強すぎる側圧と、こもったような音質ですぐに売り払おうかと思いました。しかし、使っているうちに側圧も適度に弱まり、まだ少し側圧が強く感じますが、まともな装着感になりました。
S-Logicのおかげで、音場も広くどんなジャンルの楽曲でも対応できます。
しかし、人気がなかったのかULTRASONEはPerformanceシリーズは生産終了にしたようです。まだ、流通在庫はあるようなので、気になる人はぜひ購入してみてください。


2019年4月11日木曜日

スピーカーよりヘッドホンを選ぶ3つの理由

ヘッドホンの3つのメリット

コスパ最高

コストパフォーマンスが非常に高いです。スピーカーで良い音を楽しみたい場合は、最低でもスピーカー本体だけで10万円くらいからです。対してヘッドホンで10万円あれば、ハイエンドクラスに手が届きます。
また、音楽のジャンルによって、ヘッドホンを使い分けることもできます。

セッティング不要

スピーカーの音質の約8割は部屋によって決まると言われています。本当のオーディオマニアはオーディオルームを設計することから始めるそうです。さらに、スピーカーの位置やリスニングポジションをミリ単位で、レーザー距離計を使って決めます。

ヘッドホンは、音が耳に直接届くため部屋の影響を受けず、設計者の意図通りの音を聞くことができます。頭の形や耳の形に個人差はあると思いますが、スピーカーのセッティングに比べれば、誤差に過ぎないでしょう。

いつでも聞ける

日本の住宅環境では、スピーカーで音楽をいつでも聞ける方は少数だと思います。なので、スピーカーシステムを使っている人でも、ヘッドホンシステムを持っている人が多いでしょう。

スピーカーのメリット

自然な音場

ヘッドホンは左右で音が完全に分かれて聞こえるため、頭の中で音がする感じがして不自然です。最近では、ドライバを傾斜させて搭載したり、ULTRASONEのS-Logicのようなハウジングの工夫によって改善しようとする試みがされていますが、完璧ではないです。
アンプにもクロスフェード機能を搭載しているものもありますが、こちらも完璧ではないです。一番完璧に近い解決法がバイノーラル録音ですが、ほとんど普及していません。

リラックスして聞ける

ヘッドホンは大体300g程度あり、装着感も色々あるので、長時間使用すると耳の周りや頭頂部に痛みが出たりしてリラックスできません。また、暑い時期は汗によるムレが気になります。さらに、有線ヘッドホンなら移動も制限されるので、部屋の中を移動しながら聞けません。
スピーカーなら、頭に重さやムレを感じることなく、部屋中どこでも音楽を聞くことができます。

最後に

予算にまったく制限がないなら、スピーカーシステムの方が高音質で音楽を楽しめます。しかし、現実には様々な制限があります。そのなかで、高音質で音楽を楽しむのに最も簡単な方法がヘッドホンやイヤホンです。
最近のブームのおかげで、ヘッドホンやイヤホンには様々な製品がリリースされていますので、気に入ったものを探してみましょう。

2019年4月8日月曜日

LAMY サファリローラーボールをジェットストリーム化してみた

LAMY Safariとは

LAMYはドイツの筆記具メーカーです。LAMY Safariは万年筆、ボールペン、ローラーボール(水性ボールペン)、シャープペンシルのラインナップされています。毎年限定カラーが 発売されたり、本の表紙を飾ったり、アニメに登場したりデザインには定評があり、1本は持っている人は多いのではないでしょうか。

三菱鉛筆ジェットストリームとは

三菱鉛筆のジェットストリームは、油性ボールペンとは思えないほど、滑らかな書き心地で、書き始めるときにダマにならないのが特徴です。しかし、三菱鉛筆から発売されている純正のペンのデザインがあまり良くないのが欠点です。
最近では4Cと呼ばれる規格の替芯が発売されたので、いろいろなペンに使えるようになりました。さらに、その4Cリフィルを4C規格以外のペンにも使えるようにするアダプターも発売されました。
ただし4Cはインク容量が少なく、値段も高いので普段ガンガン使うのには向きません。
そこで、SXN-150に対応した替芯のSXR-38、SXR-5、SXR-7、SXR-10をLAMY Safariで使えるようにします。このシリーズの替芯は値段も100円以下で容量も大きいので、ガンガン使えます。

今回はLAMY Safari ローラーボールを使います

LAMY Safari ローラーボールをジェットストリーム化します。ローラーボールは、キャップの付いたタイプのペンです。
LAMY Safari ローラーボールは、ジェットストリームの替芯を、純正のインクリフィルと同じ長さにカットするだけでも、使うことはできます。
しかし、正確にカットしないとペン先が飛び出しすぎたり、引っ込んでしまいます。
ただ、インクが終わるたびに、正確にカットするのは面倒です。
そこで、インクリフィルを毎回正確にカットしなくても使えるように改造します。

用意するもの

LAMY Safari ローラーボール本体
LAMY M66 リフィル
無印良品の選べるリフィルペン中性(ゲルインキ)ボールペン用リフィル
ジェットストリーム SXR-5


まず、LM66を使い切ります。もったいないですが、使い切るのが面倒な人はそのままでも大丈夫です。
使い切ったら、ペン先のプラスチック部分を持って引っ張ります。特に、使い切らずに作業する場合はインク漏れに気をつけましょう。
そうするとペン先と中のインクがが取れて、金属製の筒の部分が残ります。金属製の筒の中のインクをティッシュペーパーなどで、きれいにしましょう。

そして、無印良品の選べるリフィルペン中性(ゲルインキ)ボールペン用リフィルを用意します。こちらも外側のプラスチックの筒の部分を使います。ペン先と上のノック部分を引っ張ると取り外せます。
取り外したプラスチック製の筒をカットします。長さはちょうどLM66の中に収まる長さにします。

あとは、ジェットストリームのリフィルを、無印良品のプラスチック製の筒より短く適当にカットすれば大丈夫です。

まとめ

UNUS PRODUCT SERVICEから発売されているリフィルアダプターはとても便利です。
しかし、作りはとても良いですが、1000円ぐらいと値段が高く、4C規格しか使えないためランニングコストがやや高くなります。
その点、今回の改造は初期費用はリフィルアダプターと同じくらい掛かりますが、ランニングコストは多分半分以下になります。
LAMY Safariはクリップが優秀で、厚みがあっても留めることができるので、本やジーンズのポケットなど色々なところに留めて持ち運びできます。
プラスチックボディなのでキズも気にせずにガンガン使えます。
ラフに扱えるので、私の中では1番よく使っているペンかもしれません。


2019年4月7日日曜日

【イヤホン・ヘッドホン】エージングで本当に音がよくなる?

音が良くなる魔法?

ヘッドホンやイヤホンでは、エージングで音がよくなるということが、ネット上でもよく見ると思います。しかし、エージングで音が悪くなったという意見は、ほとんど見かけません。不思議です。
そもそもエージングとは何でしょうか?

エージングとは

エージングとは、海外ではバーンイン(Burn-in)とも呼ばれていますが、初期のパーツを馴染ませる作業です。これは、ある意味では劣化です。これは、使っていくうちに自然に起こるものです。
ヘッドホンやイヤホンにおいては、エージングは良い意味で使われる場合がほとんどですす。しかし、一般的には、お肌のエイジングケアが必要などマイナスの意味合いで使われる場合が、多いと思います。

なぜエージングが起きるのか?

なぜエージングが起こるかといえば、ヘッドホンやイヤホンなどは様々な可動パーツの組み合わせでできているので、それらのパーツが使っているうちに馴染んでくるということです。
一番有名な例は、自動車の慣らし運転でしょう。新車で購入して3000キロまではエンジンの回転数を概ね3000rpm以下で運転するようにします。これは一部自動車メーカーも説明書で公式に推奨しています。自動車は複雑なヘッドホンやイヤホン以上に複雑な可動パーツの組み合わせですので、それらを馴染ます必要があるのでしょう。

さて、ヘッドホンやイヤホンではどうでしょうか。一部メーカーは、エージングが必要と説明しています。また、エージング用音源というあやしいモノも販売されています。

無理にエージングする必要はない

大音量でいきなりエージングしてはいけない

大音量でいきなりエージングするのは絶対にやめましょう。大音量でのエージングを推奨する意見はよく見かけますが、普通に考えるとドライバにダメージを与えるだけで、下手をすると最近のヘッドホンアンプは高出力のため、ドライバが焼けて壊れます。

エージングするならまず小音量で

どんなものでも、いきなり大きな負荷をかける場合はないでしょう。
人間も運動する前に準備運動します。自動車も、まずは少ない負荷で慣らし運転を行います。
そのため、ヘッドホン・イヤホンでも少ない負荷、つまりいつも聞くより小さい音量で始めるべきです。

そもそもエージングは必要ないかも

どうしても製造上、同じ設計であっても同じ特性を持ったドライバ作ることは不可能です。そのため、高価なヘッドホンやイヤホンは左右のドライバの特性をマッチングしています。その特性を計る際に、メーカーではある程度音出しをしているはずです。
もし、エージングでドライバの特性が急激に変わるなら、左右でマッチングできないかもしれません。

エージングで音は変わる

エージングで音は変わります。ただし、必ずしも良くなったかと言われると疑問です。
人間は測定器ではないので、その日の体調などで音の感じ方は大きく変わります。
また思い込みによる補正も大きいです。この補正はプラシーボ効果としても科学的に認められています。エージングで音がよくなるという思い込みで、音が良くなったように感じているのかもしれません。これを調べるには、新品とエージングをした状態のモノを両方用意する必要があるので、なかなか個人で検証するのは難しいでしょう。

エージングを楽しもう

使っているうちに自然に音は変わっていきます。細かいことを気にせず、無理にエージングをしないで、徐々に変わっていく音を楽しみましょう。
それでも、どうしてもエージングをしたい場合は、小音量で好きな曲をかけてエージングすることをオススメします。

まとめ

大きく音が変わるものもありますし、ほとんど変わらないものもあります。ヘッドホンやイヤホンの個性として楽しみましょう。エージング用CDも否定はしません。音を良くしようと色々試すのも楽しいですので。
ただ、大音量でのエージングだけは本当にやめましょう。ドライバが焼けなくても、おかしくなる危険性は高いです。
趣味なので楽しむのが一番です。

キーボードの選び方

PCの入力デバイスとしてキーボードは欠かせないものです。音声入力の精度が高くなっているので音声入力をメインに使っている人もいるようですが、いまだにキーボードが主流だと思います。1,000円以下で買えるものから3万円以上するものまでありますが、どれも文字を入力するという機能は同じで...