2019年4月7日日曜日

【イヤホン・ヘッドホン】エージングで本当に音がよくなる?

音が良くなる魔法?

ヘッドホンやイヤホンでは、エージングで音がよくなるということが、ネット上でもよく見ると思います。しかし、エージングで音が悪くなったという意見は、ほとんど見かけません。不思議です。
そもそもエージングとは何でしょうか?

エージングとは

エージングとは、海外ではバーンイン(Burn-in)とも呼ばれていますが、初期のパーツを馴染ませる作業です。これは、ある意味では劣化です。これは、使っていくうちに自然に起こるものです。
ヘッドホンやイヤホンにおいては、エージングは良い意味で使われる場合がほとんどですす。しかし、一般的には、お肌のエイジングケアが必要などマイナスの意味合いで使われる場合が、多いと思います。

なぜエージングが起きるのか?

なぜエージングが起こるかといえば、ヘッドホンやイヤホンなどは様々な可動パーツの組み合わせでできているので、それらのパーツが使っているうちに馴染んでくるということです。
一番有名な例は、自動車の慣らし運転でしょう。新車で購入して3000キロまではエンジンの回転数を概ね3000rpm以下で運転するようにします。これは一部自動車メーカーも説明書で公式に推奨しています。自動車は複雑なヘッドホンやイヤホン以上に複雑な可動パーツの組み合わせですので、それらを馴染ます必要があるのでしょう。

さて、ヘッドホンやイヤホンではどうでしょうか。一部メーカーは、エージングが必要と説明しています。また、エージング用音源というあやしいモノも販売されています。

無理にエージングする必要はない

大音量でいきなりエージングしてはいけない

大音量でいきなりエージングするのは絶対にやめましょう。大音量でのエージングを推奨する意見はよく見かけますが、普通に考えるとドライバにダメージを与えるだけで、下手をすると最近のヘッドホンアンプは高出力のため、ドライバが焼けて壊れます。

エージングするならまず小音量で

どんなものでも、いきなり大きな負荷をかける場合はないでしょう。
人間も運動する前に準備運動します。自動車も、まずは少ない負荷で慣らし運転を行います。
そのため、ヘッドホン・イヤホンでも少ない負荷、つまりいつも聞くより小さい音量で始めるべきです。

そもそもエージングは必要ないかも

どうしても製造上、同じ設計であっても同じ特性を持ったドライバ作ることは不可能です。そのため、高価なヘッドホンやイヤホンは左右のドライバの特性をマッチングしています。その特性を計る際に、メーカーではある程度音出しをしているはずです。
もし、エージングでドライバの特性が急激に変わるなら、左右でマッチングできないかもしれません。

エージングで音は変わる

エージングで音は変わります。ただし、必ずしも良くなったかと言われると疑問です。
人間は測定器ではないので、その日の体調などで音の感じ方は大きく変わります。
また思い込みによる補正も大きいです。この補正はプラシーボ効果としても科学的に認められています。エージングで音がよくなるという思い込みで、音が良くなったように感じているのかもしれません。これを調べるには、新品とエージングをした状態のモノを両方用意する必要があるので、なかなか個人で検証するのは難しいでしょう。

エージングを楽しもう

使っているうちに自然に音は変わっていきます。細かいことを気にせず、無理にエージングをしないで、徐々に変わっていく音を楽しみましょう。
それでも、どうしてもエージングをしたい場合は、小音量で好きな曲をかけてエージングすることをオススメします。

まとめ

大きく音が変わるものもありますし、ほとんど変わらないものもあります。ヘッドホンやイヤホンの個性として楽しみましょう。エージング用CDも否定はしません。音を良くしようと色々試すのも楽しいですので。
ただ、大音量でのエージングだけは本当にやめましょう。ドライバが焼けなくても、おかしくなる危険性は高いです。
趣味なので楽しむのが一番です。

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