2020年6月12日金曜日

【LAMY2000 万年筆】モダンな見た目の万年筆

万年筆らしくないデザイン

万年筆というと黒と金のイメージが強いです。全体的にピカピカしていて、いかにも高級品ですというオーラが出ています。値段も高いですし、文具好きでも買ってみるのには、どこか取っ付きにくくハードルが高いです。
しかし、LAMY2000万年筆は、普通の万年筆のまったく逆のデザインです。ボディはヘアライン加工のマットブラックです。クリップやペン先もヘアライン加工のマットシルバーになっています。高級な万年筆は、ペン先に金を使用することが多いです。金は万年筆のインクで腐食されず、柔らかいので書き心地がよい万年筆を作ることができます。LAMY2000もペン先に金を使用しています。しかし、金色をしていません。LAMY2000は、デザインの統一感を出すために、14金にロジウムメッキを施してシルバーにしています。他の高級万年筆が、金を使っていることをアピールするかのようなデザインなのに対して、LAMY2000は、性能のために金のペン先を採用しているのに、アピールすることなく全体のデザインの統一性を重視している点が気に入っています。




LAMY2000 名前の由来

驚きことにLAMY2000の発売日は1966年です。LAMY2000の名前の由来は西暦2000年になっても通用するデザインを目指してデザインされた事によります。そして2000年を超えた現在でもまったく古く感じることなくモダンなデザインだと感じます。1966年の発売以来、デザインも変わらず、そして生産国もドイツのまま変わりません。ほとんどの製品が中国産に変わっていく中で、デザインも生産国も変わらず名前の由来の通り2000年を超えた現在でも世界中で愛されています。

見えないインク窓

LAMY2000はインクの残量が確認できるように本体にインク窓がついています。よく見ないとどこにインク窓がわかりません。しかし、一定の角度から見ると半透明の窓からインク残量が見えます。

すぐに外せるキャップ式

高級万年筆の多くはペン先が乾いたりインクが溢れたりしないようにネジ式を採用しています。万年筆を使うときは、キャップをぐるぐる回して外してから書き始めます。万年筆を使う前の儀式的な感じがして好きな人も多いと思いますが、やはりさっとキャップを外して書けるのは便利です。キャップを留める金具も最小限のパーツで構成されています。こんな小さなパーツ2つでしっかりとキャップが固定されているのはスゴイです。


まとめ

LAMY2000は万年筆の取っ付きにくさを解消した万年筆です。初めて万年筆を買ってみようかなという人にオススメです。シンプルなデザインで使いやすいです。ペン先は14金を使っているので、書き心地良いです。安い鉄のペン先の万年筆を買って、なんかガリガリして万年筆って使いづらいなと思った人は、LAMY2000を試してほしいです。

2020年6月9日火曜日

【audio-technica ATH-R70x】最軽量モニターヘッドホン

モニターヘッドホンとは

みなさんは、モニターヘッドホンというとどんなイメージを持っていますか?
「プロがスタジオで使う音質がフラットなヘッドホン」というイメージを持っていませんか。
具体的な機種では、SONY MDR-CD900STを思い浮かべる人が多いと思います。
モニターヘッドホンというと密閉型のイメージが強いです。また、ケーブルが邪魔にならないように片出しのものがほとんどです。
外部からの雑音に左右されにくい密閉型は、どんな環境でも安定した音質を提供してくれます。また、スタジオでいろいろな人が、ラフに扱っても壊れない耐久性も必要です。

オーディオ・テクニカATH-R70Xは、そういったモニターヘッドホンとは目指す方向性が、違います。モニタースピーカーのような使い方を目指して開発されています。つまり、アーティストがスタジオで自分の演奏を聞くというよりも、マスタリングやミキシングの際にエンジニアが全体のバランスを調整するような使い方を想定して設計されています。
モニターヘッドホンをリスニング用に使うなら、アーティストが使うものよりエンジニアが使うもののほうが向いています。エンジニアが調整した音に最も近づけるヘッドホンだと言えます。



どうして買ったのか

GRADO GH2の装着感と音質は気に入っていたのですが、やや刺激が強すぎました。非常に楽しく音楽を聞けるのですが、1時間位でもう良いかなと思ってしまいます。魅力あるサウンドは飽きやすいのかもしれません。そこで軽量で、飽きずに聞けるような、特徴がなく音質の良いヘッドホンを買おうと思いました。作業中のBGMをスピーカーのように聞けることが一番の目的です。
オーディオ・テクニカは、以前にATH-AD2000を持っていたのですが、高音の刺激が強かったのと、耳のそばで音がなっている感じが強かったです。また、側圧がかなり強く、ウイングサポートもあまり良く感じず、装着感が気に入りませんでした。
それ以来、オーディオ・テクニカ製のヘッドホンは購入していなかったのですが、ATH-R70Xは、非常に評判がよく、ヘッドバンドも金属製で、公式には推奨されていませんが曲げて側圧調整できるという情報を見かけたので、久しぶりにオーディオ・テクニカのヘッドホンを買ってみました。

音質

非常に聞きやすいです。人によってはつまらなく感じると思います。聞き疲れすることはありません。スピーカーに非常に近い感覚が得られます。ヘッドホンやイヤホンにあるダイレクトな感じに慣れていると、非常に物足りなく感じます。以前のオーディオ・テクニカのように高音にクセがあったり、音が耳の近くでなっている感じがありましたがATH-R70xでは一切ありません。見た目はほとんどATH-AD2000と変わっていませんが、この進化は驚きです。
定位が抜群で、ヘッドホンの欠点である脳内定位を完全に解消したわけではないですが、しっかりと楽器の位置が特定でき、広がりを感じ取ることができます。

インピーダンスが非常に高く、製品の注意書きにも機器によっては音量を取れない恐れがありますと書いてありますが、iPhone直挿しでも音量を取れたので、よほどの爆音で聞かない限りどんな機器でも鳴らすことはできます。
ただし、ちゃんとしたアンプを使ったほうが本来の音質を体感できるはずです。

音量によって性質がかなり変わります。音量を上げればモニターヘッドホンらしく、音量を下げればBGMのように聞き流せます。この点もスピーカーっぽいと思います。

デザイン

オーディオ・テクニカの開放型ヘッドホンらしいハニカム構造のパンチングメタルのグリルが特徴です。樹脂部分にはカーボン繊維が練り込まれているようです。樹脂部分は無塗装ですが、パッと見たとき、金属製のように見えて高級感があります。

左右のケーブルを入れ替えてもヘッドホンの左右が変わらないという不思議な機能がついています。ケーブルを交換した際に左右入れ替わらないようにするためです。
適当に接続してもヘッドホン本体のLR表記が正しくなります。
しかし、ヘッドホン本体のLR表記が内側に、ヘッドホン本体と同じ色をしたLRの刻印のためとても見にくいです。ケーブルの機構は素晴らしいですが、毎回装着するたびにLRをしっかりと確認するのは、ストレスが貯まります。ヘッドホン本体のLR表記は本当に見えにくいので、私はウイングサポートにJAPANのシールが張ってあるほうが左とおぼえて使っています。
シンプルなデザインを追求したのかもしれませんが、モニターヘッドホンというのならLRがパッと見てすぐ分かるデザインのほうがいいです。このヘッドホンでただ一つ気に入らないポイントです。それ以外がほぼ完璧なので非常に残念ですが、自分でLRのシールを作って貼れば改善できるので、まだ許せるレベルです。

ヘッドバンドは、はしご状の金属製です。側圧がきついと感じる場合は、GRADOのヘッドホンのように広げることができます。この方法は公式には推奨されていませんので、自己責任でおねがいします。
オーディオ・テクニカ独自のウイングサポートが付いています。頭頂部への負担を分散させる効果があります。ATH-R70xは軽いので、ほとんど押さえつけられている感じがしません。

イヤーパッドはベロア素材で蒸れにくい作りになっています。厚みはあまりなく、やや硬めの材質でできています。強い側圧を受け止めるためのクッションのように包み込むような柔らかい装着感ではなく、かっちりとした感覚です。真円形状なので、装着位置をしっかりと決めないと耳の上下があたって痛くなりやすいです。耳の大きい人は注意が必要です。

ケーブルの長さは3.0mで、細くてしなやかです。見た目の高級感はありませんが、タッチノイズも少なく扱いやすいです。3.0mでデスクトップで使うには長いので、1.8mくらいのケーブルを発売してほしいです。ケーブルは独自規格なのでリケーブルの選択肢がほとんどありません。

めっちゃ軽い

ATH-R70xは非常に軽いです。他のヘッドホンが300g以上あるのが普通の中で210gです。100g近く軽いので装着感は抜群です。他のヘッドホンから切り替えると、着けている感じがなくなったような錯覚を起こすレベルで軽いです。このヘッドホンで一番の素晴らしい点です。長時間ヘッドホンを使う環境の人には非常におすすめです。装着感が良いと言われているヘッドホンは多くあります。イヤーパッドが厚みがあって柔らかかったり、側圧が緩い、ヘッドパッドが柔らかいなどいろいろな要素があると思います。しかし理想は装着感がないことです。ATH-R70xは装着感がないとまでは言えませんが、非常にそれに近いレベルにあります。

ダメな点

ヘッドホンの左右が分かりにくい

ヘッドホンの内側にLRの刻印があり、文字も小さく色分けもされていないので、非常に分かりにくいです。モニターヘッドホンというなら、もっとわかりやすくしてほしいです。
外側にフラットな部分があるので、自作してシールを貼れば分かりやすくなります。

サイズが小さい

コンパクトな作りなので、サイズが小さくて使えないというレビューもあるので試着してから購入することをオススメします。縦方向の長さが足りないというレビューが多いです。
このコンパクトさのおかげで軽量に仕上がっているので、仕方ないのかもしれませんが誰にでもおすすめできなくなってしまったのは残念です。

交換ケーブルの種類が少ない

特殊な構造のケーブルなので純正ケーブル以外の選択肢がほぼないです。私は純正ケーブルに不満はないので、交換の必要性は感じませんが音質の変化を楽しみたい人やバランス化したい人は自作する必要があります。

音量が取りにくい

インピーダンスが470Ωと非常に高いので音量が取りにくいです。ヘッドホンアンプが必須
のように見えますが、iPhoneに直差しでも65%くらいのボリュームで十分な音量が確保できます。

音源の粗が目立つ

モニターヘッドホンなので仕方がないですが、音源の細かなところが気になります。しっかりとした録音のものなら問題ないですが、You Tubeの歌ってみたや弾いてみたをよく聞くようなら今まで気にならなかったノイズが気になるようになります。
ただATH-R70xのスゴいところは、低音量で使うならこういったノイズがあまり気にならなくなります。BGMみたいに聞き流せます。音量を上げればしっかりと音源の良さや悪さを引き出してくれます。
インピーダンスが高いため、ボリュームを細かく調整しやすいので聞く音源やシチュエーションによって特性を変えることができます。

遮音性がなく音漏れが多い

開放型ヘッドホン特徴ですが、遮音性がなく音漏れが多いです。騒音の多い環境では使うのは難しいです。音漏れは開放型ヘッドホンにしては少ないです。しかし、音漏れがあるので使いにくい環境もあると思います。

まとめ

家でスピーカーを使いたいけれど、使うことが難しいという人にはオススメです。
とても軽量で、非公式な方法ですが側圧の調整もできるので長時間の装着でも疲れにくいです。長時間ヘッドホンを使うなら軽いヘッドホンは最高の選択肢です。軽ければ軽いほど良いです。

面白みはないですが、基本となる1本だと思います。どれか1本だけヘッドホンを選ぶなら、私はATH-R70xを選びます。癖がなく音量を上げなければモニターヘッドホンの神経質さがなく、音量を上げればモニターヘッドホンらしい細かな音まで拾ってくれます。You Tubeで動画を適当に見たいときは低音量で使って、音楽を聞くときは音量を上げて使うとこの一本でいろいろな状況で使えます。

最近の高級ヘッドホンは値段が高いし、重量が重くて着けていて疲れるという人にはオススメです。ぜひ手にとって見てください。

2020年6月8日月曜日

【プラチナ万年筆 PRESSMAN】コスパ最高!芯が折れないシャープペンシル

芯が折れない工夫が満載

プラチナ万年筆から発売されているPRESSMAN(プレスマン)は名前の通り記者や速記士といった文字を素早く書く人のために開発されたシャープペンシルです。文字を素早く書くと、芯が折れやすくなります。素早く書くいている途中で、芯が折れてノックして芯を出すのはかなりのタイムロスになります。一般ユーザーは気にならないほどの、わずかな時間かもしれませんが、記者などの素早く書き留める必要がある人にすれば致命的な問題です。
そういった人のために、芯が折れないようにする工夫がされています。
似たような芯が折れないというコンセプトのorenz(オレンズ)がぺんてるから2014年に発売されました。ぺんてるは細い芯でも折れにくいという点で、プレスマンとは少し方向性が違います。
プレスマンは、太い芯とサスペンション機能で芯が折れにくいようになっています。0.9mmの芯という太い芯は、折れにくいだけでなく力加減で文字の太さをコントロールできます。太い芯というのは、あまり馴染みが無いと思いますが、使ってみると0.5mmなどの細めの芯にはない魅力があります。
サスペンション機能は、プラチナ万年筆の公式サイトによると、セーフティスライド機構というそうです。一定以上の力が加わると、芯がスリーブ内に引っ込みます。これによって、芯が折れるのを防ぎます。

カラーバリエーションが増えた


2016年に、それまで黒一色だったのがカラフルな色が追加されて全5色になりました。プレスマンが発売した1978年当時の生活用品や家電製品によくみられた原色に近いハッキリとしたプラスチック色を参考にしたカラー展開です。
今までは、いかにもプロ用品といった感じで、地味かつ少し古臭いデザインに感じられましたが、カラーバリエーションが増えたことでポップな感じになって、多くの人が手に取りやすくなったと思います。

まとめ

価格が税抜200円と安いので、1本持っていると便利です。マークシート試験でも0.9mm太い芯のおかげで、マークシートを素早く、そして芯が折れずに塗りつぶすことができます。
メモ帳に挿しておくのもオススメです。素早くメモをとるときに、芯が折れる心配がほとんどなく、なくしてもお財布へのダメージが少なくてすみます。

2020年6月7日日曜日

【MOFT X】MOFT XをiPad Pro 10.5インチに貼ってみた

なぜ買ったかのか

MacBook ProのSidecarが便利で、iPad Pro 10.5インチを横置きにして立てて使う機会がかなり増えました。今までは横置きするたびにスタンドを持ってきて、iPadを立て掛けて使っていました。しかし、使うたびにスタンドを出すのが面倒になってきたので、本体にスタンドを取り付けようと思いました。本体に貼り付けてしまえば、iPadだけ持ち歩けば、横置きにしてどこでもすぐに使えます。
Apple純正のSmart Cover(通称:風呂フタカバー)よりも安く、縦置きや角度調整ができるMOFT Xを買ってみました。

MOFT Xってなに



クラウドファンディングで作られたMOFTをベースに改良されて一般向けに発売されたのがMOFT Xです。ノートパソコン用、タブレット用、小型のタブレット用、スマホ用があり本体に貼り付けることで、角度調整が簡単にできるようになるアイテムです。公式サイトによると500回貼ったり剥がしたりできるようです。3回ほど位置調整で貼り直しましたが、あとが残ったり、粘着力が弱くなることなく貼り付けできました。



私はタブレット用のMOFT Xが一押しです。使うシチュエーションとしては、タブレットが一番マッチしています。手で持って使う場合よりも、横置きしたり縦置きしたりするタブレットにはMOFT Xがぴったりです。
もちろん、スマホを立て掛けて使うことが多い人にはスマホ用をオススメします。

iPad Proに貼ってみた

厚さは3.7mmしかないため、MOFT Xを貼っても邪魔になりません。机の上に平置きしても、ガタツキは、ほとんどありません。
今回はポリカーボネート製のケースの上から貼り付けましたが、問題なくしっかりと取り付けられました。



重さは137gあり見た目以上に重いです。今回取り付けたiPad Pro 10.5の重さが469gなので、MOFT Xを貼り付けると約30%重くなります。手で持って使う場合が多い人には、手にとった瞬間重くなったなと感じます。



使い心地

スタンドを持ってこなくても、すぐに立て掛けて使うことができるのは、やはり便利です。マグネットで固定されているので、軽い力ですぐに展開できて、くっついたあとは簡単に外れたりしません。角度調整にもパターンがあり折り方を変えることで調整できます。


使い込むと、一番良く使う折り方になりやすくなります。すぐに自分の好みの角度に合わせられて便利です。



また手を通して大きなバンカーリングみたいに使うこともできます。そのときには内側が、ベロア素材でできているので、滑りにくいのでとても使いやすいです。重くなったデメリットを持ち方を変えることで解消できます。

まとめ

想像以上に重くなってので、手で持つのは少しつらくなりましたが、MOFT Xの間に手を通すことで、片手持ちしやすくなりました。
すぐに立てかけられるので、Sidecarを使うのがストレスフリーになりました。SidecarでiPadをサブディスプレイによく使うよという人は、ぜひMOFT Xを試してみてください。


2020年6月4日木曜日

【ぺんてる GRAPH1000】説明不要の製図用シャーペン

ぺんてるから1986年に発売されたグラフ1000フォープロは、製図用シャープペンシルです。累計1000万本以上出荷されたベストセラーであり、ロングセラーモデルです。累計1000万本出荷記念のグラフ1000リミテッド以来、何度か通常のマットブラックとは違うカラーバリエーションが発売されました。


デザイン

全体がマットブラックで統一されたデザインは、今見ても全然古く感じることはありません。むしろ最近のマットブラック人気を先取りしていたかのような気もします。しかし、このマットブラックを採用したのは、単に流行に乗ったわけではありません。製図用シャープペンシルなので、光の反射が少ないマットブラックにすることで、線を引くことに意識を集中できるようにするためです。この書くことに集中できるようにするという発想は、LAMY2000に通じるものがあります。
ペン先も段差が2つあるステップドヘッド状で、見やすくなっています。
とにかく、線を引いたり文字を書くことの邪魔をしないということを第一にデザインされています。

グリップ

またグリップ部分が、製図用シャープペンシルにありがちなヤスリのようなローレット加工ではなく、ラバーとメタルの組み合わせでできています。そのため、ローレット加工と比べると少し滑りやすいですが、指が痛くなりにくいので長時間使用できます。私はローレット加工よりも、このラバーとメタルの組み合わせが気に入っています。メタルの間からわずかに飛び出したラバーが、主張しすぎることなくラバー単体のグリップよりも高い剛性感を引き出していて、他のシャープペンシルにはない独自の握り心地です。

絶妙な重心バランス

軽量かつ低重心なのもポイントが高いです。フルメタル製の製図用シャープペンシルは、線を引く製図作業には安定感があって向いています。しかし、一般的な筆記にはあまり向きません。短時間なら良いですが、ノートを取ったり細かい文字を長時間筆記する用途で使うと疲れます。グラフ1000は軸先にはメタルパーツ、それ以外は樹脂パーツで構成することで、軽さと低重心を実現しています。

幅広い芯の太さを選べる

製図用シャープペンシルなので芯の太さのバリエーションが豊富です。グラフ1000は0.3,0.4,0.5,0.7,0.9の5種類の芯の太さがあります。最近の製図用シャープペンシルのブームに乗って発売されたシャープペンシルの中には、0.5mmと0.3mmしかないものもあります。
用途に合わせて同じ使い心地のシャープペンシルを揃えられるので、とても便利です。
特にお気に入りなのが、0.4mmと0.9mmです。
0.4mmは、0.3mmと0.5mmのいいとこ取りです。より細く書くことができ、なおかつ芯が折れにくいです。また、キャップ部分にある芯の硬度表示のカラーがグリーンなのが、マットブラックの中でアクセントになっていてオシャレです。
0.9mmはガンガン使えます。とにかく芯が太いので、折れにくいです。また、製図用シャープペンシルの欠点であるペン先が落としたときに曲がりやすいという問題をある程度、緩和しています。よりラフに扱えるのが0.9mmの良いところです。マークシートを速く塗りつぶせるので、学生さんは1本持っておくと便利です。

まとめ

グラフ1000は、金属、プラスチック、ラバーをうまく組み合わせて作られたバランスの高い1本です。長時間の筆記でも、低重心な設計とラバーとメタルの組み合わされたグリップのおかげで疲れにくいです。とても気に入っているシャープペンシルなので、1986年の発売から時間が経っていますが、廃盤にならずこれからも生産され続けることを願っています。

2020年6月3日水曜日

【uni ジェットストリーム エッジ】アグレッシブカラーの限定色発売

6月12日より発売決定


価格は税抜1,000円です。限定カラーは3色で、レッド、ライトブルー、イエローの三色です。いずれも光沢のあるメタリックカラーです。グリップと軸先は金属製で低重心化が図られています。LAMYサファリに似ている特徴のあるクリップは、手帳に挟みやすそうです。

ジェットストリームエッジは、油性ボールペンカテゴリでは世界初となる世界最小の0.28mmの極小ボール径を採用しています。新開発のペン先にかけてスリムに絞った形状のポイントチップはペン先が見やすくなっています。非常に小さいボール径と見やすいペン先なので、手帳に細かい文字を書きやすそうです。



まとめ

通常ラインナップがシックなカラーが多いのに対して、アグレッシブカラーというだけあって鮮やかでポップな色合いです。限定ということなので、気になる人は発売日に店頭でチェックしてみましょう。クリップの付け根の未塗装部分が気になりますが、ジェットストリーム純正軸としては、かなりデザインがよいので一本は手に入れておきたいです。

2020年6月2日火曜日

【ゼンハイザー75th記念】ゼンハイザーHD25の限定バージョンが発売

通常のHD25のレビューはこちらです。

ゼンハイザーの75周年を記念してHD25の限定バージョンが発売されました。アメリカのゼンハイザー公式サイトでHD25を購入するとランダムで封入されるようです。ただし、アメリカ国内の配送しかできないので、日本で手に入れるのは難しそうです。日本への転送サービスを使えば入手できるかもしれません。



通常のゼンハイザーHD25と音質の違いはないようです。違いは、ゼンハイザーのロゴプリントが昔のオリジナルのものになっています。通常の黒のイヤーパッドではなく、イエローのイヤーパッドが装着されているます。通常の黒のイヤーパッドも同梱されています。またパッケージもレトロバージョンです。ゼンハイザーHD25専門のコレクターもいるほどなので、欲しい人にはたまらない一品になるでしょう。



どうしても欲しい人は、リスクはありますが日本への転送サービスを使って、購入してみると良いかもしれません。ただしランダム封入なので手に入れられるかは運次第です。$50オフの$99.95のセール価格になっているので、挑戦してみる価値はあるかもしれません。
こちらのゼンハイザーアメリカの公式サイトから購入できます。



【カランダッシュ FIXPENCIL 77】鉛筆に一番近い芯ホルダー

芯ホルダーってなに?



芯ホルダーとは、太い芯が使えるシャーペンのようなものです。シャーペンとの違いは、ドロップ式であることと、使う芯が2mm以上あり太いことです。
まずドロップ式とは、ノックしたときにシャーペンのように少しづつ芯が出てくるのではなく、一気に芯が出てくる方式です。机などに軸先を当てていないと、床に芯が落ちます。シャーペンの気分で使うと芯が落ちて折れるので、初めて使う人は気をつけましょう。ドロップ式のメリットとしては、自由に出る芯の長さを調整できる点です。机との距離を調節すれば、ワンクリックで好きな芯の長さにできます。シャーペンでもステッドラーREGのように調整できるものもありますが、芯ホルダーは手動ですが、さらに自由に調整できます。使う芯の太さは、2mmの芯を使うものが多いです。2mm以上の芯を使うものもあります。

カランダッシュ FIXPENCIL77



FIXPENCIL77は正六角形の軸で、先端は鉛筆を削ったように丸くなり徐々に細くなっていく形状をしています。重量も軽く鉛筆のようです。非常にシンプルな作りの芯ホルダーですが、使いやすいです。
カランダッシュ製品全般に言えるのですが、FIXPENCILは長い歴史を持ちます。1929年の発売以来、多少のマイナーチェンジをしていますが、金属軸の正六角形の芯ホルダーという点は変わらずに現在まで生産されています。

日本の小学校では、なぜかシャーペンの使用が禁止されていることが多いので、鉛筆は誰もが一度は使ったことがある筆記具だと思います。しかし、徐々に使う機会が減りほとんどの人は使わなくなっていきます。鉛筆を削るのは面倒ですし、芯が折れたときのために、複数本持ち歩く必要があります。
そんな鉛筆のデメリットを解消しつつ、鉛筆に近い機能を持った芯ホルダーがカランダッシュFIXPENCIL77です。
FIXPENCIL77を使って感じるのは、鉛筆の良さとシャーペンの利便性がうまくミックスされているなと言うことです。FIXPENCIL77は新品の鉛筆を削ったときと同じくらいの長さです。私は新品の削りたての鉛筆の長さが好きなので、この点は気に入っています。鉛筆と使っても長さが短くなっていかないので、ずっとお気に入りの長さで使えます。FIXPENCILには長さのバリーションがあります。もっと短くなった状態が好みであれば、短い軸の長さのFIXPENCIL22やFIXPENCIL3を選ぶと良いでしょう。


まとめ

残念ながらFIXPENCIL77は生産終了になってしまったようです。しかし、FIXPENCIL77よりも軸の長さが短いFIXPENCIL22やFIXPENCIL3は生産が継続されています。軸が長いFIXPENCIL77はクリップを外さなくても、手に当たらないので気に入っていました。軸が短くてもFIXPENCILの鉛筆らしさを感じることができるので、ぜひ手にとって見てください。鉛筆のデメリットを解消し、芯が太いことのメリットを存分に感じることができます。

キーボードの選び方

PCの入力デバイスとしてキーボードは欠かせないものです。音声入力の精度が高くなっているので音声入力をメインに使っている人もいるようですが、いまだにキーボードが主流だと思います。1,000円以下で買えるものから3万円以上するものまでありますが、どれも文字を入力するという機能は同じで...