最高のUSBアクセサリーの1つ
iGalvanic3.0は効果があるのか?
オーディオ業界には、オカルトのような高価な製品が沢山あります。
5万円を超える電源ケーブルや、RCAケーブル、USBケーブル、スピーカーケーブルにヘッドホン、イヤホンのリケーブル。これらは、まだマシなほうで一定の効果があります。個人的には、ある程度以上の品質であれば、大きな違いは感じられませんでしたが、人それぞれ感じ方は違うでしょう。
さて、iFi Audio iGalvanic3.0はどうでしょうか。公式サイトを見てもらえば分かりますが、iGalvanic3.0の説明も相当に怪しいですね。USBオーディオにおける聖杯であると。果たして本当にそうなんでしょうか?
USBはデジタル信号なのに、音質は変化する?
PCの規格として当たり前となっているUSB端子。PCとHDDやプリンタ、スマホなど、あらゆる機器がUSBで接続をしてデータをやり取りしています。しかし、そのデータのやり取りの方法は、すべて同じではありません。
例えば、HDDにデータを転送した際に、データがノイズの影響を受けて変化したりすることは基本的にありません。なぜなら、エラー訂正が行われているからです。エラーがあれば、再度信号のやり取りをして、エラーを訂正します。HDDのようにリアルタイム性が求められず、大量のデータをやり取りする場合には、バルク転送が利用されています。
しかし、オーディオとなると状況は変化します。音楽や映像といった信号はリアルタイムで変化するため、エラー訂正を行っていると、遅延が発生して音と映像がズレてしまいます。そのため、ほとんどのUSBオーディオインターフェースは、アイソクロナス(Isochronous)転送を利用してます。つまり、簡単に行ってしまえば、エラー訂正が行われていません。そのため、元のデータとは異なることがあり、音質が変化する可能性があります。
例えば、HDDにデータを転送した際に、データがノイズの影響を受けて変化したりすることは基本的にありません。なぜなら、エラー訂正が行われているからです。エラーがあれば、再度信号のやり取りをして、エラーを訂正します。HDDのようにリアルタイム性が求められず、大量のデータをやり取りする場合には、バルク転送が利用されています。
しかし、オーディオとなると状況は変化します。音楽や映像といった信号はリアルタイムで変化するため、エラー訂正を行っていると、遅延が発生して音と映像がズレてしまいます。そのため、ほとんどのUSBオーディオインターフェースは、アイソクロナス(Isochronous)転送を利用してます。つまり、簡単に行ってしまえば、エラー訂正が行われていません。そのため、元のデータとは異なることがあり、音質が変化する可能性があります。
USBオーディオにおける聖杯
公式サイトでは聖杯とされるiGalvanic3.0は、USBアイソレーターです。USBアイソレーターとは、PCからの信号や電源はノイズが多いため、そこから絶縁し、切り離すことでノイズの影響をなくそうとするモノです。
iGalvanic3.0は、信号、電源、アースの3つすべてを絶縁しています。他のUSBアイソレーターは、信号のみを絶縁するタイプが多いので、iGalvanic3.0にはアドバンテージがあります。
PCとUSB-DACの間に追加するだけで効果を感じることができます。しかし、ヘッドホンを変えたときのような劇的な変化はありません。
今のオーディオシステムに大きな不満があるなら、iGalvanic3.0を追加しても改善されないでしょう。iGalvanic3.0は約5万円ほどと高価なため、5万円でより良いヘッドホンやイヤホン、スピーカーを買うべきです。
ただし、あくまでも劇的な変化はないというのは、オーディオシステム全体として考えたときの評価です。USBアクセサリーとして考えれば、公式サイトの表現を借りるなら"莫大な"効果があります。少なくとも高価なオーディオ用USBケーブルよりは効果があります。
3つのアイソレーションモードと音質
iGalvanic3.0には、3つのアイソレーションモードがあります。オーディオシステムによって、どのモードが良いか視聴して決めるのが良いでしょう。どのモードで使用しても、音全体のモヤがなくなり、一音一音がはっきりとします。曖昧さがなくなり、芯のある音になります。
3つのモードの違いは、わずかに感じられますが、システムによっては大きく違いが出るかもしれないので、参考程度に考えてください。
また、使用環境によっては、プチプチノイズが入ったり音が途切れたりするようなので、一番安定するモードを使うべきでしょう。
私はフル・アイソレーションモードで使用していますが、各モードの音質差はそこまで大きくありません。やはり一番安定するモードで使うのが良いでしょう。
一度に複数のデモ機を借りることができるので、まとめて試してみたい機器を借りるのがオススメです。
デモ機を返送する送料がかかりますが、自分のオーディオシステムでの効果を確かめられる費用と考えれば安いです。
高価なケーブルなどのアクセサリーを買う前に、ぜひiGalvanic3.0を試してみてほしいです。
ただし、ヘッドホンやスピーカー、DACなどに不満があるのならば、そちらを優先したほうが良いです。
フル・アイソレーション
基本的にはこのモードで使用がオススメです。最もフラットでクリアな音質です。DCからRFへのソフト・グラウンドリンク
低音域と高音域が柔らかくなり、長時間のリスニングに向いてる気がします。RFソフト・グラウンドリンク
低音域がやや柔らかくなり、わずかに音が広がるようになる気がします。私はフル・アイソレーションモードで使用していますが、各モードの音質差はそこまで大きくありません。やはり一番安定するモードで使うのが良いでしょう。
iGalvanic3.0買いか?
コスパを求めるなら、まったくオススメしません。
まずは、iFi Audio iDefender3.0を買いましょう。1万円以下で効果も十分にあります。
使っているDACが、USBバスパワーで駆動するなら、iPower 5Vも合わせて購入すると良いでしょう。
これらはiGalvanic3.0とも組み合わせて使えるため、オーディオシステムをアップグレードする際に無駄になりません。
今のシステムに不満はないけれど、さらに良くしたいというのであれば、iGalvanic3.0は最適です。
約5万円とかなり高価な製品ですが、5万円のUSBケーブルよりは効果が確かです。
優先度としては、
ヘッドホン・スピーカー>>>アンプ>DAC・CDプレーヤー>>iGalvanic3.0>その他アクセサリー
と言った感じになると思います。
ダメな点
まず価格が高いです。この小さいアルミニウム製の小さな箱に、この値段を出せるかどうかがポイントです。
あと、結構発熱します。手で触ってみると温かいのがわかります。経年で壊れないか心配です。
最後に安定性です。使っているOSや環境によってはノイズが入ったり、接続が途切れたりする可能性があります。5万払って音質以前の問題として使えないアルミの箱を手にすることになるかもしれません。
まとめ
iFi Audioの代理店であるトップウィングは、デモ機の貸出を行っています。一度に複数のデモ機を借りることができるので、まとめて試してみたい機器を借りるのがオススメです。
デモ機を返送する送料がかかりますが、自分のオーディオシステムでの効果を確かめられる費用と考えれば安いです。
高価なケーブルなどのアクセサリーを買う前に、ぜひiGalvanic3.0を試してみてほしいです。
ただし、ヘッドホンやスピーカー、DACなどに不満があるのならば、そちらを優先したほうが良いです。
今あるシステムに大きな不満がなく、方向性を変えずにより良くしたい場合には、iFi Audio iGalvanic3.0は非常におすすめできるアイテムです。
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