2020年5月29日金曜日

【ロジクール MX ERGO】トラックボールを試してみた メリット・デメリット

トラックボールってなに?

トラックボールはマウスのようなポインティングデバイスの一種です。ボールを転がすことでカーソルを操作できます。転がしたボールの慣性を使って、大画面でも一つの動作で隅から隅までカーソルを移動させることができます。
トラックボールには、手のひら全体で転がす大玉タイプと人差し指で使う中玉タイプ親指で転がす小玉タイプがあります。現在の主流は親指で使うタイプです。

ロジクール MX ERGOのメリット・デメリット

トラックボールのロジクール MX ERGOと通常のマウスを比較してメリット・デメリットについて見てみましょう。

メリット

どこにでも置ける

マウスと違って本体を動かして操作する必要がないので、設置スペースを選びません。マウスパッドもいりません。ワイヤレスなので、ベッドに寝転んで使ったり、ソファに座って膝の上にトラックボールを置いて使うことができます。

疲労感が少ない

水平と20°傾けた2段階のポジション調整ができます。本体に底面にマグネットバーが付いていて、それが金属プレートにくっついている構造です。トラックボール全体を持って手首を内側にひねると、水平ポジションできます。水平ポジションは普通のマウスのような持ち方に近いです。同じように手首を外側にひねると、20°傾けたポジションにできます。かなりしっかりとマグネットで固定されているので、不意にポジションが変わってしまうことはないと思います。

細かい作業もできる

感度切替があるため、細かい作業もしやすいです。好きな感度を2種類登録でき、ボタン1つで瞬時に切り替えできます。

デメリット

メンテナンスが必要

定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスといっても、難しいことはなくボールを外して、軽く拭くだけです。ボール本体と支持球と呼ばれるトラックボール本体側にある白いパーツにたまったホコリを取り除きます。
なんとなくボールの転がりが悪くなってきたなと思ったら、ボールを外して掃除してあげましょう。

慣れが必要

マウスのような直感的な操作はできません。はじめてPCを使う人でもマウスの操作方法に戸惑うことは、ほとんどないと思います。しかし、トラックボールは独特な操作感で、慣れるまではうまく使えません。特にドラックが難しく感じると思います。
また、感度の設定もしっかりとする必要があります。通常のマウスなら、ゲームをする人以外はあまり感度の設定を気にする人はいないと思います。購入したまま使っていても、普通に使えるので、感度設定を変える必要はないですが、トラックボールは感度設定を自分にあった数値にしないとうまく操作できません。

左手では使えない

ロジクール MX ERGOは親指で使うタイプなので、左手で使うのは難しいです。使おうと思えば、使えるかもしれませんが薬指か小指で使うことになるので相当難しいです。また右手で使うことを前提とした人間工学デザインなので、左手で使うことで本来の疲労軽減効果は得られないでしょう。

ゲームはNG

思ったところにピッタリとポインタを止めることができないので、ゲームには不向きです。RPGなど正確で素早い動作が必要ではないゲームでは使えると思いますが、FPSで使うのはまず不可能です。

ロジクール MX ERGO vs ロジクールM570

同じくロジクールから発売されているM570と比較してみましょう。


デザイン

MX ERGOは、手のひらが接する部分はラバーコーティングがされています。滑りにくく、サラッとした感触で手に馴染みます。経年劣化でベタついてこないか心配ですが、約1年ほど使用しましたが、今のところベタつきは全くありません。トラックボールのボールのカラーはグレーメタリックです。全体的にブラックとシルバーで統一されているので、どんな机にもマッチします。

M570は本体はプラスチックにグレーメタリックの塗装がされています。MX ERGOとは違い、ややツルツルとした感触です。トラックボールのボールのカラーはブルーメタリックです。トラックボールのカラーがとてもキレイです。

バッテリー

MX ERGOは本体内蔵バッテリーです。最長4ヶ月の公称バッテリーライフです。USB micro Bで接続、充電ができます。M570に比べると少ないですが、十分長いので、特に気になったことはありません。USB Type-C搭載ではないのが、やや残念ですがそこまで気にすることでもないです。

M570は単三電池1本です。最長18ヶ月の公称バッテリーライフです。エネループのような充電池が使えます。1年以上のバッテリーライフがあるので、エネループを使うのはコスパがあまり良くないです。普通の単三電池を使ったほうが安上がりになります。購入してから、電池交換が必要なことを忘れるくらい長持ちします。

ボタン数

MX ERGOは、8ボタンです。一番の違いは、ティルト機能付きのプレシジョンスクロールホイールです。M570には、ティルト機能がないので、水平方向へのスクロールや機能の割り当てができません。マウス形状やボタン配置は標準的なので、トラックボールの操作感にさえ慣れてしまえば、普通のマウスと同じように使えるようになります。

M570は、平均的なマウスと同じく5ボタンです。ネットサーフィンをするだけなら特に不便は感じません。人差し指で押せる進むと戻るボタンが便利です。MX ERGOと違い、ボタンの形状が区別されていて、奥のボタンが、せり上がっていて押しやすくなっています。このボタンはMX ERGOよりも優れています。MX ERGOでも導入して欲しかったです。

どっちが買い?

スクロールホイールの質感と感度切替ボタンの有無が一番の違いです。

どちらも、少しクリック感があるタイプのスクロールホイールです。
M570のスクロールホイールは、プラスチックをラバーで覆ったタイプです。ラバーには溝がなくツルツルしています。使い込んでくると、さらにツルツルになり、かなり滑りやすくなります。また、MX ERGOと比べるとスクロールホイールの回転のなめらかさに欠けます。
MX ERGOのスクロールホイールは金属製で溝のあるOリングのラバーが巻いてあります。そのため、非常にスムーズで高精度な操作感があります。ティルト機能があるため、M570と比べると、やや左右にブレる感じがありますが、誤作動もなく問題ないと思います。
スクロールホイールを多用する人はMX ERGOがおすすめです。

初めてトラックボールを使うなら、M570がオススメです。価格がMX ERGOの半額くらいですし、トラックボールを試してみたいという人には購入しやすいです。トラックボールの操作感がどうしても馴染まなかったとき、MX ERGOの出費は高く付きます。
他にも安いトラックボールはありますが、ロジクールは保証期間が長くサポートがとても良いです。以前、別のロジクールのマウスが故障したとき、保証期間内だったので本体ごと新品に交換してくれました。

MX ERGOの最大のメリットは感度切替です。小型トラックボールは、手動でカーソルの移動量を調節するのは難しいです。しかし、感度切替によって移動量をコントロールしやすくなります。普段は高い感度にしておいて、細かな移動を必要とする際は瞬時に切り替えできます。切り替えボタンはボールのすぐ横に配置されているので、簡単に切り替えができます。

やはり高いだけあって、MX ERGOのほうが各パーツの精度が高いです。精度の高いパーツは操作感が良いので比べてしまうと、M570が劣って見えます。
予算に余裕があり、やや大きめのサイズでも大丈夫ならMX ERGOがおすすめです。

どちらも非常に良いトラックボールです。購入してデスクの上からマウスの設置スペースを無くして、スッキリさせてみませんか?

2020年5月10日日曜日

【カシオーク】ロイヤルオークっぽいG-SHOCKをフルメタルカスタムしてみた G-SHOCK GA-2100 

GA-2100ってどんな時計?


正八角形のベゼルとG-SHOCKの中では薄い11.8mmのケースが特徴です。
CASIO公式では、G-SHOCK初代モデルDW-5000Cにも採用された八角形フォルムを継承と紹介されています。ただ、DW-5000Cは正八角形ではなく、長方形の四隅を直線状に切り落としたような八角形のデザインだったので、あまり似ているとは言えません。どちらかというと、オーデマピゲのロイヤルオークに似ています。このため、海外ではロイヤルオーク(Royal Oak)をもじって、カシオーク(CASIOAK)と呼ばれて人気のようです。
カーボンコアガード構造で耐衝撃を備え、20気圧防水です。定価は¥13,500〜17,500です。ケースのカラーと替えベルト付属するかどうかで値段が変わります。電波ソーラーではないG-SHOCKとしては、やや高めの価格設定に感じるかもしれません。
日本国内では、オールブラックカラーモデルのGA-2100-1A1JFは特に人気があり、現在は定価の2倍くらいのプレミア価格で売られています。最近はブラック×ホワイトカラーのGA-2100-1AJFもやや品薄状態、プレミアム化しつつあります。




 G-SHOCK GA-2100-1AJFの視認性


太いホワイトのバーインデックスと針の組み合わせで、とても見やすいです。インデックスは立体感があります。針には夜光塗料が塗られていますが、インデックスには塗られていません。秒針がないのも特徴です。
秒とデイト表示は3時から6時方向にある反転液晶でのデジタル表示です。視認性はやや悪いです。しかし、文字盤とデジタル表示が一体化して目立ちにくく、安っぽく見えないので気に入っています。
8時から10時方向には曜日表示があります。G-SHOCKでは、ここにタイマーやストップウォッチなどのモード表示をするモデルが多いですが、私はあまり使わないので曜日表示は嬉しい機能です。
暗闇での視認性もデジタル表示部分と、4時と5時方向の間にLEDがあるので良いです。



シルバーのベゼルとホワイトのインデックスのカラーの相性が良いので、特にメタルカスタムするベースとしてGA-2100-1AJFはオススメです。
オールブラック仕様のほうが人気ですが、こちらのほうが見やすくて好みです。

フルメタル外装カスタムパーツ


その影響からサードパーティ製のフルメタルの外装パーツが販売されているのを見つけたので、購入してみました。Aliexpressで販売されています。メタルベゼルとメタルブレスがセットで約1万円くらいで販売されているものが多いです。送料も入れると1.3万円くらいになり、腕時計本体と同じ価格で、中国製カスタムパーツとしては高めの設定です。
最近では、ヤフオクやメルカリなどでも1.8万円前後で出品されているときがあります。Aliexpressでのトラブルが心配、配送までに時間がかかるのが嫌なら、ヤフオクやメルカリで買うのもアリだと思います。特に今はAliexpressで購入すると、コロナウイルスの影響で到着まで1ヶ月以上かかるので、すぐに欲しい場合はオススメしません。

バリエーション


今回購入したのは、ロイヤルオーク風のバージョンのシルバーカラーのものです。
他にもGA2100のデザインそのままでメタル化したバージョンもあります。
カラーバリエーションもシルバーの他にブラックとゴールドがあります。
メタルバンドもシンプルなデザインのものと、G-SHOCKっぽいドットが入ったものがあります。

クオリティとデザイン


中国メーカー製にしては、値段が高いだけあって非常に高いクオリティでした。
メタルは高級腕時計で多く採用されているステンレスSUS316Lを使っているらしいです。中国メーカー製なので、あまり信頼していませんでしたが、届いて実物を見てみると、どうやら本当のようです。



工具やネジも付属するので、簡単にフルメタル化ができます。とても親切で、単なるコピー商品ではないです。特にスゴいなと思ったのが、ベゼルを固定しているムーブメントにケースの横のネジをマイナスに変更している点です。




純正ではプラスネジなのですが、プラスネジはナメやすく、またベゼルのビスのマイナスとはマッチしません。開発者がベゼルのビスとの統一感を出すことまで考えていたかは分かりませんが、ナメにくいマイナスネジが付属する点は素晴らしいです。
細かい部分ですが、こういった統一感が高級感を出しています。
フルメタル化されているので、ケースの厚みと幅は増えるかと思いましたが、両方とも1mm以下しか増えていない、もしくは変わっていないようです。
身につけたときに竜頭がないので、手の甲に竜頭があたって痛くなることがないので、いいです。

ベゼル


まずは、ロイヤルオーク風のベゼルですが、特徴であるビスが別パーツでしっかりと再現されています。写真で見た限りでは、溝を掘ってあるだけかもしれないと思いましたが、別パーツになっていて嬉しかったです。裏面から見てみると、ビスが埋め込んであることが分かります。



ビスの頭にわずかに加工したときのスピン状の跡があるのが、ややマイナスです。ただ、かなり近くで見ないとわからないので、あまり気にしなくて良いと思います。
ベゼルの12時方向から6時方向への、ヘアライン加工はかなり深い彫りです。メタルバンドのヘアライン加工よりも深いものになっています。つや消し加工のビスとのコントラスがいい感じです。



また、単純なロイヤルオークのコピーではなく、G-SHOCKらしさが残っています。GA-2100をメタル化してベゼルに、ビスを追加したという方が正しい表現だと思います。
ヘアライン加工とポリッシュ加工の使い分けもうまく、かっこよく仕上がっています。


ブレス

ブレスもプレス加工の板巻きブレスではなく、無垢のステンレスブレスでした。バックル分にはしっかりとG-SHOCKの刻印があります。この刻印もカシオ純正のG-STEELに付属するメタルバンドの刻印よりも鮮明で、エッジがたった刻印です。純正より完成度が高くなっています。G-SHOCKのロゴを入れてしまっているので、商標権的にはマズいと思いますが、クオリティは高いです。商標権を無視しているところは、中国メーカーらしいと思います。
ヘアライン加工がされていて美しく仕上がっています。コマとコマの隙間は狭くはないですが、価格を考えれば気にすることはないと思います。少なくともG-STELLよりは狭いです。



工具なしでワンタッチでブレスが外せるクイックリリースレバーのピンが飛び出ていますが、装着しても当たって痛いということはないです。


カスタムのデメリット

フルメタルになるので、当たり前ですが重くなります。G-SHOCKの特徴である耐衝撃性も落ちます。もともとのGA2100のデザインもとても良いので、アウトドアで使う場合はそのままのほうがいいと思います。
一番心配なのは、バンド接続部分が折れないかということです。ケースはカーボンファイバー強化樹脂をインジェクション一体成型したものですが、メタルパーツでカスタムせずに通常使用で、バンド接続部分が折れたというケースもネットで見つかったのでやや心配です。CASIO公式のフルメタル仕様のG-SHOCKのGMW-B5000シリーズは、バンド接続部分を3本足構造にして衝撃を分散しているので、一番負荷がかかる部分だと思います。
個人的には耐衝撃性が落ちたかもしれませんが、見た目がかなり良くなったので、満足しています。かっこいいのでオッケーです。バンド接続部分が折れないことを祈ります。


まとめ

腕時計本体と同じ価格のカスタムパーツで高いと感じましたが、価格以上の価値がありました。デザインが気に入ったなら、買ってみて後悔することはないと思います。中国メーカー製ということで、クオリティが低いということはないです。
もともとのGA-2100のシンプルなフェイスとメタルがマッチして、かなり高級感があります。G-SHOCKとしては、薄い11.8mmの厚みと45mm幅のため、Yシャツの袖にも収まりスーツにもマッチすると思います。
タフソーラーと電波時計の機能がないのが残念ですが、そのおかげで薄いケースになっていると思うので、プラスマイナスゼロでしょう。
CASIO G-SHOCK GA-2100は、そのままでもとても良い時計ですし、メタル化カスタムすることでよりいろいろな場面で使える万能時計になった気がします。おすすめです。



キーボードの選び方

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